13話

かくしん-はん 【確信犯】<

道徳的・宗教的・政治的な信念に基づき、自らの行為を正しいと信じてなされる犯罪。思想犯・政治犯・国事犯など。

 平野綾の出演部分 短けぇぇぇええぇぇぇ〜!! あんなもんか?

 しかし普段の声ってあんなに高いのね。しらんかった。歌がバックでしかかかってなかったのが残念。ちと緊張してたのと、ライブってことで、あのアニメのシーンよりはズレてたかな。中川家の歌を削ってGod knows...を流して欲しかったな。


 さて、とうとうやってきてしまいましたよ最終回が。まあ時系列で言うところの最終回は既に終わってるけど。

 いきなり長門有希のドアップから始まったから、嬉しいけどびっくりしたよ。やっぱ無表情なのなー。笑えばいいと思うよ?

 そういえば今回は珍しく前回からの続きだったか。谷口の話している「長門を押し倒した」というのはずいぶん前の話になってしまうがね。

 その、キョンの妄想部分に出てくる長門有希…これまた微妙なアングルなんだけど、もしかして、こいつぱんつはいてないのか?残念ながら、いくら拡大しても肌色とは別の色を発見することはできなかったが、右内股部分に付けられた影が妙な想像をかき立てて困る。てか長門有希が悩むわけないだろ。ない、よね?

 次のカット、部室なんだけど、ここでのハルヒはどえりゃー悪そうだ。絶対こいつ悪いことをして儲けてるよなあ。そして長門有希が両手を組んで懇願するなんてことはあり得ない。これはあり得ない。ったく、キョンはどんな妄想を製造してるんだか。

 そして押し倒そうとしていたように見えたというあのシーンは、長門有希の持病である貧血が…ってこれまたメチャクチャな。確かに、あまり活発に動くような人には見えないし、クラスが違うんだからもし授業中に倒れた、ってことがあったとしてもそれを知らないとしてもおかしくはない。

 でも、そんな貧血持ちなヤツが野球なんかするか?以前、#04話第七話「涼宮ハルヒの退屈」で野球をしたとき、谷口も助っ人として参加している。あのときに長門有希の身体能力は見てるはずなんだが…。そういやここで鶴屋さんも登場したんだね。

 これね、鶴屋さんスモークチーズって何か関係があるのかな。ちゅるやさんのキャラ付けとしてだけの話なのか、それとも小説でそんな話があったのか。もう最終話まで見ちゃったんで、そろそろ小説にも手を出そうかなと考えてる次第ですが。ポイントも貯まってるし。


 ToHeart2でも由真がやっていたが、本来その格好で居るはずのない教室(あれは図書館だったが)で体操着ってのは、なんかこう来る物がありますな。まあ運動場でも十分なんだけど…。

 しかしこの時点では別にキョンに見られて恥ずかしいとかそういう意識はないんだなあ。外ばっか見てるし、多少は恥ずかしいのかもしれんが…。

 そんなハルヒが考えていたのは、みくるに着せる次の衣装の事だった。ねこみみ、ナース服、女王様…。それを聞いたキョンが妄想を膨らませ、ちょっと聞きづらいんだけど「ねこみみでニャー、ナース服で俺が…それとも女…」と言ってるように思う。

 ねこみみと最後の「女王様」を言いかけて途中で止めるのはすぐに聞き取れるが、真ん中が全然分からない。一応「ナース服」ぐらいまでは分かるものの、その後が辛い。恐らく、「朝比奈さんがナース服を着て俺が患者でゴニョゴニョ」ってなシーンを想像したんだろう。

 ともかく、そんな妄想をしているキョンを見て、なんだか面白く無さそうな顔をしているハルヒが印象深い。そら自分の好きな男が他の女のことを考えていりゃ、そりゃつまらんよな。このことも閉鎖空間を生み出した要因の一つなのは言うまでもない。


 以前に作ったmikuruフォルダは隠し属性にしてあったらしく、一応普通には見られないようになっていた。少しくらい知ってる人になら、こんなの隠してる内に入らないんだけど、まずみくるはパソコンを全く知らないだろうし、ハルヒだってそんなに知ってる訳では無さそう。とりあえず長門有希にはモロバレ。

 長門有希が、現代技術レベルでの操作方法を覚えたのはこれよりもずっと後の話ではあるけれども、これまでにもSOS団のページを書き換えていたんだから、何らかの方法を使ってパソコンを操作することは出来ただろうから、把握していてもおかしくはない。というかむしろ把握しておいてほしい。

 焦ってたんだから仕方ないとは思うが、写真に夢中になるあまり、近づくみくるに気づかないとは、ほんと間抜けだ。こんな、誰かに見られたらまずいようなのを見ているのなら、alt-F4をいつでも押せる状態でやらなきゃならんだろうが。というか画像ビュアーを使えと。Irfanview32なら、ESC一発で画面が消えるし。…サムネイルも出していたら二回必要だが。

 つーかだからそんないかにも…というよりあまりにもストレートすぎるフォルダ名を付けるべきではないのに。ほんとバカだよなーキョンって。そりゃ興味を持たれて当然だっての。そのおかげで嬉しい体験ができるわけだが…羨ましいぞ、キョン。まさかこれを狙って?なわけないな。

 「お前ら新婚かよ!」と突っ込みたくなるようなじゃれ方なんだけど、それよりもその様子を見つめる長門有希の方が気になる。この目線は一体なんなんだろう?「・・・・・ぺたぺた。」に繋がるのか、自分もキョンとこんな風にくっつきたいなーとうらやましがってるのか、それともハルヒが近づいてきているのを察知して、「そのままにしているとまずいよ?」ということなのか。

 普通に考えると最後のんかな。でも多少は、ぺたぺたとか羨ましいとかいうのもあるのかもしれん。


 そこへハルヒが来てしまうんだけど、なんかこう、ね、体操服ですごまれても…でもかなーーーり不機嫌な様子はビンビンと伝わってくる。ただでさえさっきの「妄想キョン」でご立腹だったのに、その上さらにこんなベタベタされたんじゃ、たまったもんじゃない。そんなんで閉鎖空間を作られたらこっちもたまったもんではないんだが。。

 「教室でも堂々と着替えをおっ始めるくせに」って、最初の時はともかく、最近でもそうだったんだろうか?さすがにそれはないと思うんだが…。でもハルヒが着替え始めても出て行かないところを見ると、もうそれが日常になってるようにも見えるし。どうなのかな?まさか今日のみくる二連発で急に恥ずかしくなったと?

 ともかく、キョンに着替えを見られたくないと思ってるというのは大きな変化だろう。それが無人島でのあのシーンにも結びつくわけだし。

 着替え終わって衣装に対して文句を言ってるように見えて、実際にはキョンに当たり散らしてるし。よっぽどみくるといちゃついてるのが気にくわなかったんだろう。これはかなり分かりやすい感情表現のはずなのに、当のキョンは全くそのことには気づいていない。ただその言葉通りに受け取ってるだけだろう。


 みくるの髪をいじるのも、その行為自体に特に意味は無さそうだ。イライラしてるときに貧乏揺すりをしたくなるように、ハルヒにとってのストレス発散方法だったのだろう。

 なーんか次から次へと髪型を変えて遊んでいるが、そういえばハルヒ自身、当初は曜日毎に髪型を変えていて、さらにリボンの色で今日が何曜日か分かる、というのをやっていた。最後にはとんでもない髪型も混じっていたが…。

 ここでも最後には「それパイナップル?」てな髪型にされてしまった。まあ…こういう髪型してる人も居るにはいるだろうが、少なくともみくるに似合うとは思えないな。ま、似合うに似合わないは今のハルヒにはどうでもいいことだから、なんだっていいんだろう。


 ハサミを借りに来た妹の「てへっY」とみくるのするそれが似ているから、妹の未来の姿がみくるなんじゃないかという噂もあったが…さすがにそれはねえ?

 確かに髪の毛の色が似てるし妹もみくるもキョンのことを「キョン君」と呼んでいるし、妹には名前がない。名前がないのはキョンに合わせたのだろうし、呼び方が同じってんなら鶴屋さんはどうするんだと。髪の毛の色は染めればどうとでもなるしね。

 それならそれで面白い話ではある。「振り込みって詐欺?」「うん」っての、自分で自分に嘘を教えてるんだし。


 さて、こっからが今回のメインとなる。ある日眠っているとハルヒに起こされ、よく分からないところ(閉鎖空間)に閉じこめられてしまった。ハルヒがあれだけ不機嫌だったんだから、出現して当然と言えば当然。本人の自覚がないってのが一番面倒なところだが…。

 ハルヒにも怖い物があるのか、それとも別の意図かはわからんが、キョンの袖を引っ張って付いてくる姿がなんとも可愛い。腕にしがみついたり、手を握ったりするのはやはり恥ずかしかったんだろうか?

 キョンに放つ「バカ」も全然とげとげしさが無く、「そんなこと恥ずかしくて出来るわけないじゃない…ばか…」と言ってるように思えて、なんか、ええなっ。


 しかし、なんで電気と水道は来てるのに電話だけが通じないんだろう。料金未納で真っ先に止められるのは電話らしいけど…。そういうこっちゃないよね。電気と水道は無くちゃ困るけど、電話は、仮に通じたとしても二人以外には誰もいないんだから意味がないから切れている、ということになるのか?


 で、いよいよやばい状況になってきた。ハルヒが自分に都合の良い世界を構築し始めていると。キョンが居て、そしてこんな謎だらけの世界ならいいのに…と思ったんだろうが、もし世界に二人きりであれば、キョンは今のようなキョンではなくなってしまうだろう。となればキョンは必要なくなり、ハルヒはひとりぼっちになってしまう。今のハルヒは気づくこともないみたいだけどね。

 そして、ようやく出ましたよ、毎回オープニングで出てくる

YUKI. N>また図書館
YUKI. N>また図書館
YUKI. N>また図書館
YUKI. N>また図書館
YUKI. N>また図書館

 が。あ、FireFoxだと何故かスタイルシートが無視されるから全然見えないし、Googleのキャッシュだとハイライトの影響で表示が崩れるんでキャッシュじゃないページを見て欲しい、という二つの注意点があまりす。

 まあここでは、こんな色の付いた画面ではなくて、CUI…というより、もうOSすら存在していないような状態になってるんだけどね。

 なんかこの画面、昔の…まだ1200bpsかそれ以下の通信速度だったときの表示のされかたみたいだなあ。

 どっちがどっちの発言か分かりづらくなるからってんで自分の発言には"YUKI.N>"と付けてて、微妙に親切である。長門有希の力なら、もうちょっと使いやすいインターフェイスにすることも出来るような気がするが、あまりいろいろやってる場合ではないのかも知れない。

 長門有希らしいっちゃらしいと言えるかも知れないが、「わたしという個体もあなたには戻ってきて欲しいと感じている。」なんて、妙に遠回しな言い方を…。まあ人間じゃないんだから、個体になるのか。とにかく、長門有希にそう言わしめたキョンは、すごいんだろうな。さっきの「mikuruフォルダ事件」のときの長門有希の視線は、やっぱりそっち方面だったのかもしれん。


 ところで、この「また図書館に」というセリフ。以前になんらかの事件があったときに、「何かあったときには図書館に行ってくれ」みたいな取り決め事を長門有希としていたのかと思っていたのだけれど、そういうわけではなかったのね。本好きの長門有希にとっては天国のような図書館という場所を教えてくれたキョンと、また一緒にその図書館へ行きたい、と、それだけの事だったのか。よく考えたら学校のは図書館じゃなくて図書室だな。

 以前みくるが言っていた「白雪姫」と、今長門有希が言った"sleeping beauty"つまり「眠れる森の美女」は、どちらも「美女は王子様のキスで目を覚ます」ということを表してるんだろうけど、みくるはともかくとして長門有希はこんなヒントみたいなことにしなくても、ストレートにそのことを伝えてもよかったんじゃ…。それも時間がなかったと?


 でー、とうとうやっちゃったよ、ハルヒとキス。まあ言葉でいくら言ってもよくわからない、キス…でしか伝わらない想い…なんて、どっかのゲームみたいだが、それが一番分かりやすいんだろう。

 ハルヒはこれまでにもけっこうそれなりの、アプローチって言ったらおかしいけどそういう様子を見せていたけど、キョンは今までそんなそぶりはちーーーとも見せとらんかったわけだから、そら効果抜群だろう。

 まあそれでハルヒにも「自分を選んでくれた」ことが分かって、めでたく閉鎖空間は消滅してしまうと。なんか、ハルヒはみくるがライバルだと思ってたみたいだけど、実際の所、キョンはみくるのことを「見て楽しむもの」のように考えていたんじゃなかろうか。みくるの方も、特にキョンに対する想いがあったようには見受けられない。

 古泉は問題外として、結局ライバルとなりえるのは長門有希ということになるんじゃ…。まあ、ハルヒの機嫌を損ねるとまずいことになるのは分かってるから、長門有希もそれほど積極的にアプローチしてくることはないとは思うが、自律進化のなんたら、ってのを観察するために、そういうちょっかいも多少は必要だと考えているのかも知れない。


 で結局夢オチかよ!「フロイト先生も爆笑だっぜ!」ってなんなんだ、と思ったら、夢オチではなかった。ないはず。たぶん元の世界に戻ってきただけだ。

 だって、キョンに「似合ってる」って言われたからってハルヒポニテにしてるしね。あれが夢ならそうはならんだろ。偶然の一致…は無理がある。だってここ最近ずっと同じ髪型していたんだし、今日だけなんで?という問いに答えられないだろう。

 なんだねえ、キョンに改めて「似合ってるぞ」と言われて、かなーり嬉しいはずなのに何も言わないところがハルヒらしいね。このときのハルヒがどんな顔をしていたのかはキョンにしか分からないんだけど、もしかしたらちょっと泣いちゃってるかもしれんね。少なくとも多少の表情の変化はあっただろう。ま、そこは見てる人がそれぞれで想像しちゃってくださいな、ってことなんだろうね。


 さーて、エンディングまで来ちゃいました。最終回と言うことで縦書きです(?)。

 木の下で歌ってるのは、ハルヒ長門有希が代役を務めたENOZの本来のメンバーであるボーカルとギターのようだ。扁桃炎と捻挫で出られなくなるとはこのときには夢にも思ってなかっただろうねえ。

 そして…長門有希のような人物(人ではないが…)がたくさんいて、その中でバカ朝倉みたいなのに襲われたりしないかと心配するキョンに対して長門有希が言った言葉、「大丈夫。わたしがさせない」というのは、やっぱあれだな、「あなたは死なないわ。私が守るもの」を連想させる。おそらくわざとこのセリフを持ってきたのだろうが…。とにかくこのときの長門有希の言葉にはかなりしっかりとした意志が感じられた。

 せっかくキョンの大好きなポニテにしたハルヒだったんだけど、たった一日でやめてしまった。目的は果たしたからもういいだろうってことなんだろうが…。キョンはそのことについては特に触れてなかったな。ま、ハルヒの性格上、いつまでもそのまま居るわけがない事を分かってるからだろうけど。

 他のメンバーがドタキャンしたのは言うまでもなく、SOS団の活動という建前で二人にデートしてもらおうと考えたからなのだが、それよりも注目点は背景。本来なら「S×L」となっているところが「S×H」になっている。これはもちろん「涼宮ハルヒ」のイニシャルだ。実在する物をもじって描くというのはよくあることだが、いいのを見つけたね、京アニさん。その右下に、もう思いっきり「西宮北口」って書いてあるし。


 いやもうとうとう終わっちゃいましたねー。なんか第二期の噂がいろんなところでチラホラと聞かれるわけですが、公式発表が無い以上、あくまでも噂に過ぎないわけで。この状況で二期をやらないというのはちょっと考えられないですが、まあ具体的な話はまだ全く出てきてない状況でしょう。

 二期をやるとしたら今度もやっぱり京都アニメーションが作ることになるだろうなー。たぶん、他の所だと、プレッシャーがきつすぎて受けないんじゃなかろうか?

 ま、あったとしても一年以上先の話でしょうがね…。






 ほんとに終わりなの?