6話


 なーんか今回はあまり気持ち的に盛り上がらなかったような気がする。ツッコミどころが少なかったというか…ハルヒの暴走っぷりが控えめだったからか?ちと書くこと少ないかも。


 何の前触れもなく始まったSOS団の合宿なんだけど、冒頭に出てくるこの女は一体何者なんだろう。髪の毛の色と長さからして、最初はみくるかとも思ったんだけどこんなみくるは無いだろう。少なくとも現時点でSOS団に所属している…。ま、とりあえず何の関係もない、ただの旅行者ってことで。

 古泉が副団長になったのはどうでもいいが、自分の腕章を書いているときのハルヒの顔が…。可愛いというか、お前はペコちゃんかよ!と。古泉のを書いてるときも一応してるんだけどな。最初ベロを出していて、ペンのキャップをくわえる。ハルヒから見て、左がベロ、右がキャップという決まりがあるらしい。ほんとどうでもいい情報だな…。


 まあよくある話、確かに探偵物というのは何かにつけて事件に巻き込まれる。古泉の言うとおり、そうしないと話が続かないからなのだけど、でもそんなにも事件に巻き込まれるようだと、いい加減その探偵こそが事件を起こしてるんじゃないかと思われたりしないんだろうか。

 また、いつも事件を解決していることを逆手にとって、本当に自分が事件を起こしても疑われないかもしれない。自分はいつも警察の側にいるから、情報操作もやりやすいし。なんか前にマンガでそういうのがあったような気がするなあ。主人公が事件を起こす訳じゃないけど、周りにいる探偵のヤツが。


 しかし、この鞄の中に入って自分も一緒に行こうという技(?)、いくら小さいとは言え実際に出来るもんだろか。まあ、エスパー伊藤がその技を披露していたこともあったが…でも、それなりに大きなヤツだったよね。それでもあまり人間が入れるとは思えないようなサイズだったけど。そういえばあの人は今どうしてるんだろうか。


 フェリーで6時間ほどですか。かなりかかるなあ。まあ、飛行機なら数時間で行けるところでも、船なら数週間、ひどいと数ヶ月なんてかかってしまうんだから仕方がないのかもしれんが、これだけ人数が居て、だれも船酔いをしないのだろうか。

 長門有希は人間ではないからそんなものとは無縁だろうが、イメージ的にみくるなんかは酔ってもよさそうな気がする。キョンの妹キョンと同様、名前は付いていないのだろうか)は、年齢からして酔ってもおかしくないように思うし。

 フェリーだからねえ、それに天気はいいみたいだから大して揺れないのかもしれないけど、乗り物酔いする人ってそういうのですらだめそうだし。ま、「そんな事描写してもおもしろくないやん?」て言われたらそれまでだけど…。


 相変わらず長門有希は動きが機械っぽいというか、なんかこうロボットダンスでもしてるような感じなんだけど、こいつの行動基準てのは一体なんなんだろう。いつもあらゆることに無関心で本を読んでるだけであるかのようでいて、こうやってみんなに交じってトランプをしていたりする。

 合宿に参加してること自体は、まあハルヒの側に居なければならないからというだけだろうけど、トランプは自分からやろうとしたんだろう。前の時もいきなりオセロをやり始めたし、ゲームが好きなのかもしれないな。


 化け物イカが出るかもしれないと甲板に出るハルヒ達、そしてそんなことになれば「長門の出番だな」と心配するキョン。野球大会で見せた、呪文を使った攻撃の事を言ってるんだろう。あれも、普通に見ればかなり不自然な出来事ではあったけれども、たまたま、ほんとにたまたま偶然が重なったんだ!…といって逃げることもできるかもしれんが化け物イカはどうしようもないだろ。

 たまたま隕石が落ちてきたとか(そうなれば周りにいるキョン達も無事では済まないが)、そこまでいかなくても突き出ていた岩にぶつかった(そうなるように長門有希が呪文で誘導した)とか、数日前に投げて衛星軌道に乗せていた野球ボールが空から降ってきて、たまたま化け物イカに命中した(もちろん投げたのは長門有希)とか、そういう方法ならもしかしたらごまかせるかも。

 まあいくら野球のボールといえど、衛星軌道から降ってくるようなエネルギーで命中すれば、もちろん化け物イカは木っ端みじん、海も割れてモーゼの十戒かよ、ってな具合になっちまうし、何より船自体も無事じゃいられんし、大津波が発生してしまうな…。

 そんなキョンの心配をよそに長門有希が飲んでいるのはひやしあめ。なんともまあかなりしぶいチョイスだが、これは長門有希のリクエストなんだろうか?自分が上がったら即本を読み始めたし、特にキョンに注文するような様子は無かったからもしかしてキョンが勝手に決めたのか?もしそうなら、けっこう気に入って飲んでいるようだし、キョンの選択は間違ってなかったことになる。もしかしたら食べ物や飲み物に関して好みという物自体が長門有希には存在しないのかもしれないが。


 そういえばこの世界はハルヒの夢であって、ハルヒが強く望めばなんでもその通りになる、らしい、ということなんだけど、どれぐらいのレベルに達せばそれが実現するんだろう。

 さっきの「化け物イカがいるかもしれない」ってのは、単にそうだったら面白いわよね!って程度で、強い願望とはかけ離れているだろうから出てこなかっただろう。しかし前の野球の打順に関してはそれが叶った。でもあれに関しても今回の「イカ」にちょっと毛が生えた程度の物に思えるんだけど、その線引きはどこに…。「自分はトップバッターでピッチャー」ってのは、最初から決めていなくともおそらくはそうなっただろうが、より確実な物にするために最初から決めておくという暴挙に出た。もっとも、ハルヒ自身は自分にそんな能力があるってことを知らないんだから、決めておいたのは当然といえば当然かも。


 で、キョンが寝てるとなぜかみくるがその寝姿をパシャパシャと写真に撮っている。もちろんこんなことをみくるが独断でするわけもなく、ハルヒの命令なんだけど、残念ながらキョンの妄想のように「かわいらしい写真立てに入った俺の写真を枕元に置いて夜ごと夢の世界(ry」なんてことはあり得ない。

 さすがにそこまでのことはしないにしろ、キョンの写真を欲しがったのはハルヒなんだろう。そんなの、ハルヒ自身がいつものように強引に写真を撮りまくればいいんじゃないの?とは思うんだが、ハルヒは、どうもキョンに対してはそういうことが出来ないようになってるように思う。これまでもキョンとみくるが仲良くしてるのを見てるとヤキモチにしか見えない行動をしてたようだし。しかし、本当に好きなのか?うーん。よくわからん。


 そんなこんなで着いた場所。まだこっからクルーザーに乗って移動しなきゃならんのだけど、移動中のキョンのセリフ。「お前の保証が一番信用できない」というのだが、これまでに「保証する」と言われてあてにならなかったことってあったんだっけ。古泉の初登場シーンではおそらくそんなのは無かっただろうし、もしあったとすれば野球の回か。時間が無いから今はチェック出来ないけど…。

 目的の島までは、こっから船で半時ほど掛かるらしい。「30分?さっき古泉が一時間って言ってたじゃないか」と思うかもしれないが、半時ってのが一時間を表すようだ。詳しいことはよくわからんが、昔の人は一日を二時間毎で分けてそれぞれ十二支の名前を付けて「子の刻」(午後11時〜午前1時)なんて呼び方をしていたらしいから、その一時の半分で一時間ということのようだ。さらに四半時ってのもあって、これが30分のことらしい。


 その半時ほどの船旅だが、長門有希はやっぱり本を読んでいるし、みくるは本物のメイドから何かを学び取ろうとしているらしい(キョン談)。部室でメイド服を着せられている(最近は多少自主的に着ているのかも?)から、ちょっとでも本物に近づこうということかもしれんが、特に何もすることがない船中では、じーっと見ていたって参考になる事が出てくる事もなさそうだ。ま、そこがみくるらしいといえばらしい。


 ふむ。で、長門有希は海で遊ぶことには全く興味がないらしい。やはり本とゲームが好きなんだろうか。まあ、みんなと一緒に海に入って水を掛け合ってる長門有希なんて全く想像が付かないが。とは言っても、別の世界では、転校初日から遅刻だってんでパンをくわえたまま走っていて、角で男とぶつかる、なんていう、本編ではかなーり無口な少女だっているんだから、長門有希がそんな風にはしゃいでいる世界も、もしかしたらどこかに存在するのかもしれない。

 でも何故かジェットスキーだけはする。本を読んだまま…。やっぱりこいつの行動基準は全く分からない。もうどうせなら足に何も付けず、裸足でジェットスキーをしてほしかった。確かそんなことしてる人、いたよね?さらにトリックを決めてくれたらさらに良し。もちろん本は読んだまま。…一体何者なんだ長門有希

 その後も浮き輪に乗って海に浮かんでいる…なんてのも楽しんだりして(やっぱり本は読む)、けっこう長門有希もそれなりに海を楽しんでるようだが、その後の食事でも奇妙な光景が。

 エビを食べる速度が尋常じゃないんですよ。さしずめ、マヨネーズ工場で高速に割られる卵のように…。長門有希はエビが大好きなのかな。それともその周りにあるグリンピース的な物が嫌いなだけなのか。「よく食べるねえ」って驚くのはそこかよ。エビをこんなに早く食べてるんだよ?しかも、おそらくだけど、長門有希のことだからシッポの所に詰まっている身も根こそぎ行ってるだろう。普通ならキョンのように、あきれたようなびっくりしたような表情になると思うんだが。


 朝〜!小動物のようにちまちまとパンをかじるみくるの動作が可愛い。そのあとハルヒの言葉に怖がってプルプル震えてしまうし。んー。やっぱ可愛いなー。

 ま、昨日とは打って変わって暴風雨だから外で遊べるわけもなく、地下の遊技室で遊ぶ一行だが、一応参加はするものの、長門有希は卓球は好みではないようだ。ゲームとひとくくりには出来ないんだねえ。軌道計算出来そうだし、本気でやれば余裕で優勝できると思うんだが、一回戦であっさりと妹ちゃんに負けている。

 その妹ちゃんは、長門有希に「ねえねえ面白い?」と質問したり(でも返答は貰えず。「割と」とか「ユニーク」とかは言ってもらえなかった。それほど集中していたのだろうか)、みくるに「振り込みって詐欺?」って聞いたり。それは「振り込め詐欺」だ。麻雀やらないからしらんけど、キョンのように、切った牌が誰かのロン牌だったとか、なんかそんな感じじゃねえの?やったことないし、ルールも知らんのだけど、ここで長門有希が読んでいる本を漫画化したやつを読んでたら、なんかそんなのが出てきたような気がするし。


 なんだか好き嫌いの激しい長門有希だが、王様ゲームには興味があったらしい。一応「王様だーれだ」と長門有希も喋ってるのを聞き逃してはいけない。周りの人間と同じように後ろ手に手を回して棒をちゃんと握ってる姿がかわいらしかったりして。

 んで王様の命令を食らったのが長門有希。それをこいつにやらせるのは無理だろうと。まあ一回目は長門有希らしいしこれでもいいんだが、二回目、とんでもなく笑顔で感情のこもった「だいすき」とやってほしいと思ったのは自分だけだろうか。まあ、それをやっちゃうと全部が崩れてしまうような気もするんだが…。

 そのあと、何故かみくるがその「だいすき」を自主練習しているようなのだが、これは一体なんなのか。何事にも挑戦してやろうという向上心かもしれないが…船でもメイドを熱心に研究してたしね。ま、みくるがそれを使う日はこないだろうな。


 そんなふんわか空気も一変、ハルヒの希望通り、死人が出てしまったようだ。

 まだ死んだと決まったわけじゃないんだけどねえ。前編だし。

 それはいいんだけど、前書いたことが現実に…。前編の次はさすがに後編をやるだろうと思ったら、ほんとに後編やらずにまた飛んでやんの!

 つーわけで次回は8話らしい。野球と今回の間の話ですな。もしかしたら古泉の保証があてにならん理由が判明するかも。


 なんか冒頭で「書くこと少ない」なんて言っておきながら、結局いつも通りになってしまったなあ。眠いよもう…。


 ところで、今回ハルヒぱんつはいてない