11話

 灼眼のシャナ、終わっちゃったねえ。なんだか最後ちょっと走った気がするけど、まあ、あんなもんなんかな。

 結局シャナの告白(?)に対して返事はしとらんが、あの笑顔が全てって感じなんかね。吉田さんが「二回戦だ!」と言っとるけど、あの状況だと吉田さんの方はかなり不利そうだ。まあいいか。

 とりあえず映画化決定ということで。


 それはそれとして「かしまし」の話。

 今回のかしましはちょっとこう悲しい感じのお話で。でもまあこれまでそうならなかったことの方が不思議だったようにも思う。

 前回の最後でとまりとはずむがキスをしているところを目撃してしまったやす菜に気づくときのはずむの目の動きがなんか良かった。

 でも目撃した後、やす菜は逃げるのかと思ったら逆に向かってくるとは。しかもビンタしに。普段こんなことせんような人なんだろうけどなあ。そこまで切羽詰まってたってことか。

 とまりは、前回二人が抱き合っていただけだって事は分かってたんね。てっきり勘違いして、それでこんな行動に出たのかと思ってた。でも全く勘違いをしてなかったわけじゃないんだけど。あれはだって慰めてただけだしね。

 病気なんだから仕方ない(実在するのかどうかはしらんが)とは言え、ちょっとやす菜はずるいかなあ。だってこんなことになったらはずむだってそっちの方をメインに見て、とまりの方は後回しというか、ほったらかしにされてしまうのは目に見えてるからなあ。とまり、かなり分が悪いです。

 で、最近はずっと「とまりさん」と呼んでいたのに、ここでは「来栖さん」に逆戻り。まあとまりのあの言葉が引き金となって症状が悪化してしまったんだからそういう呼び方になってるんだろうけど。

 はずむの姿を認識できなくなってしまったことを改めて思い知らされて錯乱しながらアルバムやらなんやらを見るシーン、これ、他の写真もモザイクというか、灰色で誰が誰だかわからないような状態で見せた方がよかったんじゃなかろうか。

 そうすると見ている側も誰が写っているのか分からなくなるけど、だいたい予想は付くんだし、そうした方がいいんじゃないかね。

 しっかしとまりは可愛そうだなあ。なかなか素直になれない性格とはいえ(最近ずいぶん素直になったが)ごく普通の人なんだから、この場合どうしても優先度はやす菜の方が上になってしまうからなあ。はずむも追い込まれてるとはいってももうちょっと他に言い方はなかったもんか。せっかく勇気を出して来てるのに、それをバッサリと切り捨てるとは。

 とまりも言ってるけど、ほんとあゆきはタイミングがいいよなあ。普通このタイミングでこんなところを本読みながら通るか?

 それはいいとして、このあゆきは、舞台へは上がらないけど、別に興味がない訳じゃなくて、演出っぽい人かな?そんな感じの人で、今何が起きているかはけっこう把握しとるのです。当然とまりの事もすぐに気づく。それに対する説教なんだけど…。

 いやほんと、演出なんて、全然目立たない存在なんだけど、非常に重要な役割であるわけで。ちょっと憎まれ役っぽい感じでもあるけど、重要なシーンでちょいと出てくるから印象は強いですな。

 とまりもとまりではずむに言われたことが気になって全然眠れない様子。それよりも、後輩がタメ口きいてるのがちょっと面白かったり。でもこの右側のは後輩とは限らないか…。だけどこれまでの状況を見てると、先輩はとまりだけの様な感じだしなあ。

 宇宙人が帰ると言い出すこのシーン、ここ、以前に書いた「地球人の恋愛について調べたがっている理由」の説明なんだよねえ。ちょっと先走って書いちゃった格好になってしまったけど、ま、別に問題はないでしょ。

 というか、アニメの方がより納得できる内容だと思う。

 普段、たとえば馬が複数いたとして、それらをそれぞれどいつがどれであるかという識別は出来ない。よっぽど色が違うとか、明らかに体格が違うとかでない限り。それが今やす菜に起きている症状だという。しかも人間全てに対して。

 地球ではやす菜だけの特殊な事例だが、この宇宙人のいる星ではみんながそういう状態になってしまっているらしい。その解決の糸口を掴むためにはずむにくっついて回っていると言うことなのだ。

 そういえば、ペットを飼っていてそれを可愛がっている場合、それと他のとはけっこう区別が付くもんだ。見た目はもちろん、行動にもそれぞれにクセがあるし。それがここでいう「他者への興味」ということなんだろう。種族が違ってもそうなんだから、同じ種族であればかなり見分けが付けられるようになるはず。

 そして女二人の対決…という雰囲気ではないな。なんだろう、お互い、相手にはずむを譲ろうとしているように見える。とまりはそのまんま譲るようなセリフを言ってるし、やす菜だって「おばあちゃん家の件、お願いね」と言っている。これってここを離れておばあちゃん家で暮らすようになる、つまり「はずむ君の事よろしくね」ってことなんじゃなかろうか。

 まあそんなこんなで仲直り、ってことでええんかな?ようやくとまりの事を「とまりちゃん」と呼べるようになったようだし。自然に言えるようになったな、とは言っているが、でもやっぱり違和感を感じてしまう。やす菜のキャラがそうだからなあ。

 さっきのとまりの「あなたに譲るよ」と言う言葉を思い出して「ありがとう。でも…」ってことは、単純に「そういうことでは受け取れない」って事なのか、それともさっき書いたように「ここから離れるからあなたに譲る」って意味なのか。

 というところで今回は終わってしまった。

 で、今回も別の人が歌ってるんだけど、来たよとまり役の田村ゆかり。最近毎回書いてるスラーの部分(今回ので言うと「君と居られるの」の「の」の部分)が原曲に忠実だった。それ以外の部分に関しても同様。区切り方とかね。けっこういい声しとるじゃねえかこの人。こういう書き方するとなんかやらしくなるけど、そういうわけじゃないし。

 なんか話の流れとか次回予告の仕方とか、次で最終回っぽい感じなんだけど、どうなんだろ。

 普通に1クールだとしたら来週とその次で終わりなんだけど、12話で終わりってのもあるみたいだしなあ。わからん。

 でも、あーー終わっちゃうよ。終わってほしくないな。続きないの?これ。続き作れない終わり方はしないでほしいな。頼むよほんとに。