ネギま 23話

 今回は…なんか最終回かと思ってしまうような内容だった。

 とりあえずもう原作を捨ててオリジナルストーリーで突っ走った感じだ。原作が終わってないからそれと同じように終わらせられないし、仕方ないのかも。

 相変わらずアスナの鈴が妙に強調されているが、この展開を見ていると、マンガの方でネギが体験した物を、アニメでは代わりにアスナが体験しているかのように見える。マンガでも、アスナはナギと行動を共にしていた夢を見ていたし、あり得ないとは言い切れないのかもしれない。

 それにしてもこのネギのメガネは一体なんなんだ。これではただの飾り物ではないか。かなりの寄り目をするか、中央だけを見ようとするときだけはなんとかメガネを通して見ることは出来るだろうけど…。単なるファッションでかけているのであれば、こんなときに見るためにわざわざかけないだろうし。でも、あるお笑い芸人で、その人はダテメガネであるにもかかわらず、夜起こされて、それが誰なのかを確認するためにメガネを掛けた人はいるけれど…。

 今回も夕映は可愛かった。階段でぶつかるというあまりにもありふれたシチュエーションで、しかもぶつかった拍子にネギの頭がスカートの中に…。やはりパンツを見られても平気、っていうのは原案の時だけの設定だったんだろうか。それとも普通は見られても平気だけど、相手がネギだから、ってことなのか。

 しかも今回はボケまで披露してくれる。「考えられる可能性はいくつかあります。一つは・・・。眠かった。」そんなバカな…。いや、もっとバカなのはネギの方か。いくらあり得ない答えを言われたからといって、そんな階段の一番下まで転げ落ちてしまうというのはあまりにもリアクションが過剰ではないか。

 まあそこはいいんだが、それ以外の可能性を話しているときの画がなんで空を背景に銅像なのか。どう見ても手抜きにしか…。ここはやっぱしっかりと夕映の喋ってる姿を映してくれないと。今回、なんだかきっちり絵が描かれている部分と「え、これがプロの絵?」と思ってしまうのが混ざってるような気がする。時間がなかったんだろうか。

 飲んでるジュースは「グァバ すいか味」。グァバなのかすいかなのかどっちかはっきりしてほしいところだが、夕映が飲んでいるジュースとしてはかなり普通な部類に入りそうなジュースだ。

 にしてもなんだろな、この夕映は。ネギに手を握られて真っ赤になっちゃうところなんか、87時間目「隠しきれない恋心」を連想させる内容だ。ちとそうなるには早いような気もするが、アニメはマンガと比べて全体的に時間の流れが早いようだから、もしかしたら修学旅行編での映画村の様に、知らない間に終わっているイベントがいくつもあるのかもしれない。

 それからアスナと高畑。マンガでは文化祭で誘っただけで、まだ告白なんてしてないのにアニメではもうしてしまう。とは言っても…玉砕確実なのは本人も分かってることだし、したからと言っていい結果が待ってるわけではないが…。でも、「そんなことあるわけないじゃないですか。先生と私じゃ年の差が有りすぎますよ」と言うセリフ、これは高畑に対してと言うよりも自分に対して言い聞かせてるみたい。茶化して言わなきゃもうどうしようもなくなったのかな。

 で、今回の見所というか…一番好きなシーンはここかな。アスナエヴァのほっぺたを引っ張って、あんパン状態にする所。真祖の障壁…と言っているが、やはりこういう場合でも普通は障壁にぶつかってしまうんだろうか。人間とかだけに効くんだよなあ、やっぱ。じゃないと服を着たり布団に入ったり、風呂とかシャワーもそうだし、そこらへんのことが全て出来なくなって…自分でやってることだから、そんときだけ解除すればいいだけか?まあともかく、いつもすかしているエヴァの慌てている表情とか喋りとか、妙に可愛かった。その後の「ネギ先生に頼まれたからですか」という茶々丸の突っ込みに対して必死に反論するエヴァの姿もまたいいな。このカメラアングルもエヴァの背の低さをうまく表現している。

 今回、一番謎なのがこのシーン。アスナの誕生日を祝うパーティーをするわけなんだけれども、ネギはともかくとして他のクラスメイト、もこの際置いておこう。しかし委員長は腐れ縁で付き合いが長いと言っているんだから、アスナの誕生日ぐらい知っていて当然だろう。にもかかわらず、どうして強打と思ってパーティーの準備をしていたんだろうか。ボケたのか?それとも、あまりにも必死になって掛け合ってきたネギの事を思って知らない振りをしていたのか…それはそれで知ったときにネギが恥ずかしい思いをするだけだし、それぐらい委員長だって分かるだろうに。不思議だ。なんで2003年なのかもようわからんが。

 いやほんと、こんなエンドロールの入り方するからもう今回で終わりなのかと思ってしまったよ。それはいくらなんでも中途半端すぎるんだけども…。だいたいのどかの出番が全くなかったし!

 出番がないといえば、ザジや、今日ケーキを作っていた…えーっと、誰だっけ。まあそこらへんはほんっと出番ないよなー。マンガでも、一応四葉メインの話はあったけど、ザジに関してはまだ無いぐらいだし。一応学園祭の時、サーカスみにきてくれーって営業スマイルのザジが登場したことはあったけど、あんなんではとてもじゃないが出番があったとは言えない。今後、あるんだろうか。アニメでは絶望的か?

 というわけで、ついに最期の時が来たらしい。さすがにこのままおわらんだろうが、今回の話ではたぶん死んでしまった。まああんな速度で落下している人の腕を引っ張ったら肩が外れてしまいそうだが…。

 で、抱え上げたアスナの顔を見るなり、今日、アスナの様子がおかしかった原因はこれだったんだと一瞬にして悟ったらしいネギの目に涙が。細かく言うと、死んではいないけど生きてもいないという状況か。

 それにしても一体これはなんなのか。エヴァに掛けられたような呪いであれば、あれは魔法だったからそもそもその呪いの魔法自体が効かないから別の物か。それとも、もともとアスナはそこらに居る人たちと同じ様な普通の人間だったけれども、この呪いの魔法をかけられた後に、その呪いの進行を出来るだけ遅くするために魔法が効かないようにした…のか。それだと呪いが全く進行しないことになるから、100%無効化することはできなくて、99.9999...%という限りなく100%に近いけれども少しは進行してしまう、それで10年生き延びられた、ということなのか。

 まあまだ呪いかどうかも分かってないんだけどね。

 最終的にはアスナは元気な姿に戻るだろうけどね。しかしネギが新たな「モノ」を習得するには話数が少ないような。修学旅行編を二話に圧縮した実績があるぐらいだから、そんなの余裕なのかもね。

 最終回のアフレコはもう終わったらしく、かなりの盛り上がり&驚きがあると原作者が自分の日記に書いてある。やっぱりアスナはそのまま死んでしまった、とか?それはさすがにないか…。となると後は…。このアニメに出てくる登場人物は全員ウェールズ出身だった!ぐらいしか思いつかないなあ。

 ま、次回以降を見れば分かってくるかな。