13話


 鶴屋さんの使う「めがっさ」の語源は、大きいことを表す「メガ」と、これまた大きい物を表す「めっさ」を足した物だ、ということになっているようだ。

 最初に思いついたのは「ごんざれっさ」だったんだけど、まあ似たようなものか。ちなみに、ごっつ、めっちゃ、めっさ、ごっさ、ごんざれっさ、の順に強くなり、ごんざれっさ最強。だったと思う。「ごっさ」は「ごんざれっさ」の略だと書かれてるのを見たけど、そうなんかな。わからねっす。

 まあ今回はそんな事は全く関係なくて、鶴屋さんも出てこないんだけど、ふと思い浮かんだから書いてみた次第で。


 相変わらず放送話数がバラバラだから、前回がどんな話だったのかを思い出すのに多少時間が掛かるんだけれども、前回はそう、朝倉が長門有希に刃向かって返り討ちにあった、という内容だった。そしてその居なくなった理由が、表向きはカナダへ転校したということになっていて、不審に思ったハルヒが調査へと向かうのが今回の話。

 ハルヒは知らなかったようだけど、朝倉は長門有希と同じマンションに住んでいた。もしかして、このマンションはそういう人(?)達のために用意された物なのかと思ったが、よく考えたら朝倉は長門有希のサポートメカだから同じ所に住んでるだけなのな。


 で、朝倉が住んでいた部屋の前に来るんだけど、なんか前に似たようなシーンを見かけたなあ。#07第八話の「ミステリックサイン」だ。

 ドアをガチャガチャやっても開かないから「管理人さんとこ行って、鍵を借りましょう」とハルヒが言うと、キョンが「お前はその手をよく使うなあ」と返すあのシーン。

 「その手」ってのが「鍵を借りること」かと思ったんだが、今回の話で特に鍵を借りに行っている様子は無い。引っ越し先と、いつから住んでいたのかを聞きに行っただけだ。

 となると、「友達が心配で来た」の部分のことを指してるんだろう。まあ今回のは心配というより困ってる、って感じなんだけどね。


 それにしてもキョンの言葉ではないが、うまく聞き出すもんだ。しかもちょっとセクハラ気味の話になったときの切り方がこれまた抜群だ。直接的な表現はしていないけど、拒絶の意志ははっきりと伝わる。うまいね。

 一通り聞き終わって帰ろうとすると、そこで、まるで計ったかのように長門有希と遭遇。長門有希は自炊はしていないらしい。あの難しいギターを、恐らく当日になって初めてギターに触れてあそこまでこなせるようになった長門有希の事だから、料理を作ることぐらいすぐにマスターできると思うのだが。

 別に作らなくても買えば済むから必要ないということなんだろうか。…た…たとえばこんなのはどうだろう。キョン長門有希に弁当を作ってきてくれと頼む、ってのは。次の日には、とても昨日まで全く料理が出来なかった人が作ったとは思えないほどの素晴らしい弁当を持ってきてくれると思うんだけど…。

 そもそも長門有希が食事をするのか?という疑問もある。#04第七話の「涼宮ハルヒの退屈」、つまり野球の回でも食べていたし、一応食べることは出来るのかなー。いやそれよりもむしろ積極的に摂るべきというか、人間と同じようなシステムになっているのかもしれない。

 レストランの時のように、状況的に食べていないとおかしいようなところで食べているのならともかく、このときのように食べているところを誰かに見られるわけではなく、別にここで弁当を持っていなくても「こいつ食事していないのか?」と不思議がられるわけでもないのに、わざわざ弁当を持っていると言うことは、やはりそれが必要だと言うことなのだろう。これ、一体なに弁当なんだろうね。


 もうメガネ無しの長門有希を見慣れてしまったもんだから忘れてたのだけれど、時系列で見たら、ちょうど前回、朝倉との戦闘でメガネを壊され、再構成し忘れて再構成をしようとしたらキョンに「してない方が可愛いと思うぞ。俺にはメガネ属性無いし」と言われて「メガネ属性ってなに」と返したそのすぐ後の話だった。

 このときの長門有希の目は「あなたがしてない方が可愛いと言ったから、してない」と言っていたのだろうが、そんなことがあったのを知らないハルヒには分かるわけもないし、それにそれをハルヒが知った方がまずいだろう。というのが分かっているから長門有希もアイコンタクトに留めているんだろう。ま、単に無口なだけかもしれんが。


 さて、急に雰囲気が変わってハルヒの長話(?)が始まるんだけど、前日にちょうどコミックスの2巻を読んだところだったのね。まさにそこと一緒の内容。まあだからどうだってことでもないんだけど。こっちは動くし。前回と比べたら動きは寂しいものがあるけどね。

 この話の中に出てくる、1/2000という数値がけっこう多いように思ったんだけど、そんなに少ないんだろうか。日本も狭いように思えてけっこう広いんだから、その中の1/2000だったらけっこうな密度なんじゃないのかねえ。

 ともかく、それまで自分自身は特別な人間で、自分の周りには面白い人たちばかりが集まっていると思っていたのに、そんなのは日本中どこにでもある風景だと知って落胆し、面白いことは待っててもやってこないから自分から動かなければならないと気づいたために今のハルヒになった。そういうことらしい。

 その後の電車が通過するとき、何かセリフがあったのに電車の音で聞こえなかった、ということなんかと思ったけど、特に何も言ってないんかなー。流れから行くと、「でも、何も変わらなかった・・。」あたりだろうか。


 つーわけでこっからは古泉パート。まあ…なんかどうでもいいんだけどなあ、古泉…。

 車はともかく、背景の建物の動きがなんか妙に薄気味悪い。実写を取り込んで何かしているんだろうか?

 まあ、その、なんだ、実際、タクシーの運転手から見たら、後部座席の、しかも高校生二人がこんな話をし始めたら、一体何事だろうとびっくりするはず。なのにそんな様子は全く見受けられず、普通の会話を聞いているようにしか見えない。やはりこの運転手も組織の一員なんだろうか。

 そもそも、こんな住宅街に流しのタクシーが居るというのも変な話で、もちろん呼べば来るだろうけど、こんなタイミング良く呼べるわけもないだろう。予知能力者でもないかぎり、ね。


 以前の、涼宮ハルヒのふしぎ発見で…って、そんなタイトルでは無かったけれど、まあそんときにみくるに対する質問、「(宇宙人、未来人、超能力者が居ることを)ハルヒに直接言ったらどうなんです?」の答えは、みくるは「禁則事項です」と言って教えてくれなかったけれど、つまりは

ハルヒは世界を改変させる力を持っているため、ハルヒがその事を知ったら世界がみんなそういう人たちだらけになってしまい、物理法則が全てねじ曲がって宇宙がめちゃめちゃになってしまうから

 というようなことのようだ。なるほど。でもそれって禁則事項じゃなかったのか?まあ古泉とみくるは似たような存在ではあるけれども、別に同じ所に所属しているわけではないみたいだから規則が違うのかもしれない。


 で、閉鎖空間に入っていくんだけど、その入っていく瞬間というのは、外の人にはどのように見えているのだろうか?かなりの恐怖体験のはず。だって、何もないはずの所へ、人間が、かき分けて入っていき、消滅するんだから。

 それで閉鎖空間に入って神人が出たのもつかの間、あっという間に古泉を含む同士達によって処理されてしまった。みじけーなおい。てか今回は「ふもっふ」とか言わないの?

 しかし神人ってのがめちゃくちゃ弱い気がするんだが、それよりも気になるのはこのときのハルヒの状態だ。怒っていたのが、分解されていくにつれてだんだんと落ち着いていくんだろうか。それともこれと連動して、何らかのストレス発散(たとえばカラオケに行くとか)をしてるんだろうか。

 ハルヒは世界を自由に変えることができるというのだから、古泉もそのコマの一つだろうし、歌ってるときにそれにあわせて無意識に神人を破壊させるように古泉を動かしているのかも知れない。


 さて、エンディング。ハルヒがひとりぼっちになっちゃったねえ。いつだったか、キョンと二人で、しかも巨大な字で占拠してしまったこともあったが、今回は独り。寂しいねえ、これは。

 一応長門有希も一言だけだけど喋ったからキャスト表示あり。これだけの録りだったら悲しいだろうなー。


 さーーーついに次回はとうとう最終回ですよ。これだけ人気有ることだし、なにやら消化してないエピソードも山ほどあるって話だから、やっぱり二期をやってほしいもんだ。まあ制作が京都アニメーションではないのなら、やらない方がいいと思うけど。どうやったって比較されるし。別に同じぐらいのクオリティーを出せるんなら京アニでなくてもいいんだろうけどね?そこらへんは全然わがんねっす。