12話

 24日 追記。
 20日 追記。

 今度出るマキシのタイトルを「涼宮ハルヒの結合」だと思っていた大バカ者です。なんつーえろいタイトル付けるんだよ、って思ったら「涼宮ハルヒの詰合」だった。そりゃそうだ。「結合」じゃ同人誌だもんな。

 さて、その涼宮ハルヒの詰合 ?TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」劇中歌集シングル?に収録されている曲の全てが今回かかっているのです。けっこういい曲だと思うし、評価も高いみたいだから気になってはいるんだけど…。


 ともかく、始まりが「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」と同じだったから、放送局が話数を間違えたのかと思ったが、曲が始まったらすぐに分かった。反響音が明らかに違ったから。

 しかしなんだね、この映画を見に来てる人はやけにメガネばっかりだな。目を見せないという意図なのか、それとも一般的なそういう人たちのイメージなのか。

 実際こんな映画を見せられたら、ぽかーんとするしかないとは思うけど、これを見に来る人の目的は内容ではなく、みくるの姿そのもののような気がするから、何をやっていても関係ないのかも知れない。アイドルの中には、どう聞いてもうまいとは思えないんだけど、なんでか人気があってランキング上位に来てるとか、あるでしょ。ああいう感じで。

 これもハルヒの仕業なんだろうけど、その朝比奈ミクルの冒険の放送回数が多いのなんのって。全部で9回あって、うち5回が朝比奈ミクルの冒険なんだから。もうメイン扱いですな。


 結局あの映画の編集ってのはキョンが一人でやったのかな。徹夜でやった、ということしかわからんが、まず、みくるにそんな高度(?)な作業が行えるとは思えないし、古泉もそういう作業は似合わなさそうだ。

 残るは長門有希なんだけど…。長門有希が現在の技術レベルに於けるコンピュータの扱い方を覚えたのはこれの次の回(#11第十三話)なわけだから、それも違うだろう。もっとも、現時点で出来ないだけで、「やってくれ」とキョンが頼めばすぐに覚えてやってくれただろうけどね。だいたい、長門有希が編集したのなら、あんな素人丸出しの仕上がりになるわけがない。

 で、そうやって出来た完パケ*1のDVDを映研に渡して終了と。渡された映研も一応内容チェックはしただろうけど、笑っただろうなあ。

 それよりも気になるのは、「着替えのシーンはこれ以上撮ってない」とキョンが言い張るみくるの着替えシーンの行方だ。本当に撮ってないんだろうか?最後が停止ボタンで止めたような切れ方になってはいるが…。

 しかし、みくるが本気で脱ぎ始めて慌てて止めたとするならば、キョンはみくるの着替えてるところを見ていたということにならないか。これはかなり羨ましいぞ…。


 それにしてもなんですな、今回は標示物が多すぎて、色々ネタが仕込まれてんじゃないかと思って目移りするから見るのが大変ですよ。見えてても元ネタが分からないのがほとんどなんだけどね。

 この散策中、「射手座の日」で戦うことになる例のゲーム"THE DAY OF SAGITTARIUS III"が展示されているコンピ研の前も通って、一応目にはしているものの、別に部屋に入ってみたわけではないんだから、覚えていなくても当然。展示場所が悪かったとは思えないが…。

 他にも、どっから見てもHGにしか見えないやつが居たり、これは…美輪明宏だろうか、そんなのが居たり。MGのMって美輪のMなのか?


 長門有希の風貌からするとこういう占いってのはハマってる気がするんだけど、これ、どう見ても予言をしてるよねえ。もちろん言われてる本人にはそんなこと分かるわけもないが、長門有希は時間跳躍は出来ない、と言っていたけど、未来を知ることは可能なのかな?そういえば以前、世にも奇妙な物語で、コンピュータを使ってその人の性格などを入力すると、未来ではどういう生活を送っているのかが分かる、ってのがあったけど、あれと似たような事してるんかなー。もちろんあれも架空の出来事だけど。

 どうでもいいが、「わな毛」と書かれた看板を持ってるヤツの前を通り過ぎた瞬間、キョンがワープしたかのように見えるな。ほんと、どうでもいいや…。それよりも「わなげ」を持ってる女の子が微動だにしない事の方が気になるな。


 クラスメイトが来て、コスプレ喫茶に行こうとか話しているときに、直前まで教室の方に向いていたカメラが、なぜ逆光にしてまで下駄箱の方へ向けるのかと不思議に思っていたんだけど、入り口の辺りでやりとりしてるの、軽音の人たちなんだね。さらにハルヒが通りがかるところまで映ってる。細かすぎるよ京アニさん…。

 これは気づかなかったんだけど、「恋の必殺カレー」。ToHeart2のこのみが作る必殺カレーが元ネタのようだ。そういえばそんなのあったな。


 さて、恐らく今回のメインイベント(?)であると思われる、鶴屋嬢の登場であります。鶴屋さんといえば、その独特の「鶴屋語」なるものが有名らしいが、小説は未読な為に初めて聞いた。まあ「めがっさ」とか「〜にょろ」は至る所で書かれてるから、一応知ってはいたんだけどね。

 元気があって包み隠さず喋るのはいいんだが、本来こっそり話すべきような舞台裏を、そんな大声で、しかも客の目の前で言ってしまうのはどうしたもんか。これもさっきの映画同様、焼きそばが目的ではなくてコスプレした女の子達を見たくて来てる人たちばっかだから、別にどうでもいいかもしれんね。

 ここでギターらしき物を持って走っている二人の女の子は、ENOZのメンバーなのね。ここを横切ってることに違和感を感じたんだけど、そういうことですか。

 しっかし鶴屋さんてば豪快というか適当というか。焼きそばが一個300円で三人分、30%オフの割引券を持ってるから通常ならば630円。それを500円にしてくれてるんだから130円儲けたわけね。でも、釣りのことを考えると600円にしてくれた方がやりやすかったかもしれない。割り切れねーしなあ…。

 皿が紙なのは、洗う場所が無いから仕方がないのかもしれないけど、なんかこう、チープさがいっそう引き立つよねー。「格安の材料で作ったへたっぴ焼きそば」とはいうものの、見た目はけっこうまともですな。こんくらいできてれば十分だと思うが。コスプレも見られるんだし。うん。


 さて、これは一回目で気づいたんだけど、キョンが「せいぜい文化祭を楽しめ。普通にな」と言っている背後でハルヒ長門有希が走り去っていく。気づいたときは一体どうしてここに登場させたんだろうと不思議に思ってたんだけど、ライブをするために体育館へ向かっていたんだよね。納得だ。

 というわけで今回一番の目玉、ライブシーンです。さっき後ろを通っていったハルヒ達が目の前に登場。さらにこんな衣装を着てたらそらびっくりするっての。

 なんか雨が降って雨宿りがてら体育館に入ってくる人がかなり多くなってるんだけど、もしかしたらこれもハルヒが望んだから雨が降ったのかもしれない。うーん。でもそれはこの時点ではちょっと無理があるか…。いやしかし「あの」ハルヒが引き受けたんだから、無意識下でそういうことを思ってたんだとしても不思議ではないと思うんだけどな。

 ガヤで「弾けんのかよ」「いや弾けないだろう」とか言ってるのが聞こえるけど、そんな意見ももっともだ。こんな衣装着て登場されたら、何かの冗談だとしか思えないし。

 そんなブーイングに近いような言葉も、演奏が始まった途端にかき消されてしまう。いや実際ほんとにうまいと思う。演奏自体はプロがやってるんだから当然として、平野綾の歌唱力が素晴らしい。前からうまいというのはよく見かけてたんだけどね。平野綾自信の地声に近いような気もするが、下手にキャラの声にしようとしておかしなことになってしまうよりは、こうやって解放して歌ってる方が気持ちいいかも。なんか喉も開いてていい声してるよなー。

 楽器を弾けないからよく分からないんだけど、演奏の描写もかなり凄いことになっているらしい。なんか動きがうねうねしてて、エンディングの踊りと同じような方法で描かれているみたい。途中、口がジブリ映画みたいになったりね。

 音響もちゃんと体育館みたいな広いところでやってるような風になってるし、京都アニメーションのこだわりはすごいよねえ。ほんとになんかのライブを聴いているような気がした。これはもうアニソンとか声優の歌とかではないよね。一般の曲と十分肩を並べていけそうだ。

 まだCDを買ってないから変わるかもしれんけど、今の時点でのお気に入りの部分。あ、一曲目の方ですが。

 初めの方の部分、「世界の闇の中でさえ」の最初の「せ」の声。それから、サビ前「美しさを描きながら」の「ら」からその後のサビ全部。巷(?)では、口の描写がリアルで気持ち悪いかもーと言われてることもあるようだけど、この部分がいいと思う。歌詞カード見てないから歌詞が間違ってるかもしれん。"Lost my music"なのに"Last my music"だと思ってたし…。

 まあなんですか、中の人が普通に歌がうまければこうしてそのままやっても違和感なくできるんだけど、そうでなく、しかも歌のクオリティーを高くしたいってことになれば、某アニメみたいに歌の時だけ人が変わる、なんて事態に…たとえばマラカスとか、他にもマラカスとか、あとはマラカスとか…ねえ?

 ところでちょっと気になったのは、長門有希のギターの音。特に音楽に詳しいわけではないので間違ってる部分があるのかもしれないんだけど、あれ、ギターからそのままアンプに突っ込んでるのに、なんでエフェクトが変わったりワウのコントロールが出来るんだろう?

 アンプにエフェクターが付いてる物もある(というか付いてるのが普通なのか?)ということだから、もしかしたらアンプのスイッチを切り替えて変更していたのかもしれない。エフェクトが変わる部分はちょうど長門有希は映ってないから、可能性としてはある。

 ただ、ワウのコントロールについてはちょっと分からない。明らかに足下にはペダルらしきものは存在しない。オートワウという事も考えられるけど、それにしては動き方が不定期な気がするし。

 そしてワウを切った可能性として考えられるのが、サビ直前の「だから、わたし」の部分だろうか。それの直前「キズアトなぞる」の「∩( ・ω・)∩」でジャーンって弾いた後、すぐ振り返ってここでスイッチを切り替えたと。ここもタイミング良く長門有希の姿が消えてるし。

 普通は、まあディストーション(orオーバードライブorファズ)はともかくとして、ワウなんかは足下に置いておいて、カチカチやるんじゃないのかなーって思うんだけど。自分で演奏したことないし、演奏してるところもあまり見たことないからよくわからんっすわ。


 さすがのハルヒも飛び入りで、しかもほっとんど練習もしてなかったから、やるとは言ったものの本当に大丈夫なんだろうか、って不安もあったみたいだけど、演奏が終わったときの客の反応を見てほっとしているようだ。演奏中から客のノリ方を見ていたら分かりそうなもんだが、ギターを弾いたり歌ったりに必死で見てる余裕が無かったのかな。それにしてもハルヒはかなり嬉しそうだなー。

 今回のことのいきさつをキョンに話してるハルヒもなんだか嬉しそうだ。でも、いつものキョンを引っ張っていって自分の言いたいことをただひたすらまくし立てる、というのとはずいぶん様子が違う。やっぱり、楽しかったんだろうな。


 ハルヒのおかげでライブが成立したんだからそのお礼を言いに来たんだろうけど、キョンと居るときの傍若無人ぷりとはうってかわって、他の人の前だとけっこう大人しい、普通の女の子っぽくなってしまった。キョンが側に居てこれなんだから、居なかったらもっと大人しいのかもしれない。まあビラ配ってるときはいつものハルヒだったみたいだけど、あれは「これがやりたい!」という目的があったからで、そういうのがない時には大人しくなってしまうのかな。

 ハルヒハルヒだが、キョンキョンだわ。「飯の後、なんだか無性に腹ごなしの散歩をしたくなった」などと言っているが、その食べ方を見たらそんな理由ではないことぐらいすぐ分かる。様子のおかしかったハルヒが気になって仕方がなかったんだろう。素直じゃないねえ。


 なんかもう伝説の木っぽく見えるから、ここで接吻でもしちゃうのかと思ってしまった。でも、全然そんなこと無かったなw 風向きを考えずに芝を投げて自爆したあとは、またいつものハルヒに戻っちゃったよ。

 なんでも、来年は自分たちでバンドを作って演奏してやろうとか考えている。ハルヒ長門有希はともかくとしても、それ以外の楽器はどうすんだ。みくるにはタンバリン(マラカスじゃないのね)をさせるつもりだし、はっきり言ってそれは演奏にはほぼ影響がない。とりあえずあとベースとドラムは必要だよなあ。キョンと古泉にそれが出来るのだろうか。


 というわけで次回は涼宮ハルヒの憂鬱Vだそうだ。まっがーれっ。

*1:「完全パッケージ」の略らしい。初めて知った。