9話


 今回は14話ということで、一応最終話ってことになるのかな。まだ放送は終わらんけど。

 なんかこれからますます暑くなりそうなのに、こんな冬場のシーンで「寒い」とか言われても全然実感がないんだけどな。とりあえず文化祭は終わったみたいだから、テレビ1話の「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」はこれよりも前の回ということになるみたい。「文化祭や、その後にやってきたゴタゴタも終了し」と言ってるって事は、Episode00と今回の間に何か一個入るのかな?

 ともかく、今回の注目点はなんといってもハルヒ。これに尽きる。なんかもうすっげー可愛くてどうしようもなかった。前回の放送のときもよかったけどね。このブログを読んでしまった、、てのもそう思った理由かもしれない。読んだのは洞窟の回のを書いた後だけど。

 あと、今回は全体的にかなり間が長い。別に手を抜いてるわけではないだろうが…。なんかこう、穏やかな空気が流れてる、なんかそんな感じ。


 いつもはあれだけ「人の話を聞け」だの「疫病神だ」的な事を言ってるにもかかわらず、やっぱり居なければいないでそれはキョンにとって寂しいことらしい。だからこそ、これまでにあれだけのことをされているのに、律儀に部室に顔を出してるんだろう。

 もっとも、もし仮に出席しなかったとしても、ハルヒのことだから強引に部室まで引っ張っていくだろう事は想像に難くない。だから無駄な抵抗はやめておこう、というだけのことなのかもしれないが…。

 ところでハルヒがイスに座るシーン、強引に文字にすると「んひぃ。ん・・んいしょ」とでもなるだろうか、これが声優のアドリブなのか監督の指示なのかわからんが(まあ後者だろうけど)、ハルヒにはこの類の口癖が多いような気がする。ぱっと思いつくところでは、以前に書いた

 キョンにとっては迷惑以外の何物でもないかもしれないが、はたから見てる分には、ドアを開けた瞬間のハルヒの言葉、文字にすると「ん!んひぃ」というのがけっこう可愛かったりする。口の形とかね。

 この部分。要するに「ん」を多用してるなーってこと。台本にはどう書いてあるんだろうか?


 そんなわけで、ハルヒが強引に取り付けてきたらしい電気ストーブを取りに行く羽目になったキョンなんだけど、外は寒いからと心配したみくるにマフラーをかけてもらえるなら、それはそれでいいかもしれない。役得、ってやつですか。

 マフラーをかけてもらって微妙に照れてるキョンの姿が気に入らないのだろう、引き離そうと「早く!行きなさいよ!!」とハルヒに怒鳴られるキョンは、その言葉を額面通りにしか受け取っていないようだけど…嫉妬だよ嫉妬!それ。ポニーテールのときとかと同じでしょ。


 さて、キョンにストーブを取りに行かせ、邪魔者は消えたと写真撮影会を始めるハルヒ。なんでも例の自主制作映画をDVDにするからそれのジャケ撮影だということなんだが…。まあ別にそのこと自体はどうでもいいんだけど、レフ板を持ってる古泉が思いっきり見切れてるように見えるのは気のせいなんだろうか。

 まあ、本編の方も見切れまくりの大根役者揃いな内容なんだから、合ってると言えばそうかもしれない。

 でもいくらなんでもこだわりが無さすぎな気がする。ビデオと違っていくらでも撮影し直しができるんだから、せめて見切れてるのはカットの方向で…。というか、そもそも撮影場所が部室て。全然映画の内容と関係ないし。

 で、衣装チェンジだと言って脱がしにかかるハルヒと、さりげなく部室の外へ出る古泉。もうこんなのは日常になってしまってるんだろうな…。もうここまでになったら別に出て行かなくてもハルヒは何も言わないとは思うが。まあモラルの問題か。ここに居るのがキョンだったら全力で追い出してそうだけどな。その前に出るとは思うけど。

 普段は長門有希が大好きで、ずっと見ていたい、もっと出せ、ってなことを言うんだけれど、今回ばかりは違う。どいてくれ長門有希!邪魔だ!!!!お前がそこにいなければーーーーーーーーー。

 と思っていたら衣装チェンジ。そして目の前にはやはり長門有希の姿が…。ううーーーーーーん、頼むよ長門有希。もうちょっとこう姿勢を変えてくれたら見えるんだよ。その向こう側の素晴らしい世界が…。無理か…。よっし見えた!!と思ったら既に着替えが終わってるし。なんでだよもう。

 またもや衣装チェンジ。今度はカエルの着ぐるみのような物のようだが…。みくるがハルヒに疑問を投げかけている間中、ハルヒはずっとそのカエルの頭を掲げて仁王立ちしてるんだが、さすがにその格好でずっと居るのは疲れたのか、途中で一瞬だけピクッと伸びるのが面白い。なんて細かい表現なんだろうか…。

 さらに衣装チェンジ。今度こそは…!と思ったら、やっぱり今回も絶妙なタイミングで長門有希の邪魔が入り、結局見られない。一応、上乳が一瞬だけ見えてはいるものの、すぐに長門有希の手によって遮断されてしまう。長門有希…カメラの位置が分かっているとしか思えない。あと後ろにも目が付いてるんだろう。お前は学校の先生かよ。

 しかしキョンが居ないとほんと誰も止めないのな。みくるはされるがままだし長門有希は無関心、古泉はイエスマン。もうどうにもならんぞこれ…。まあ、キョン以外が止めたら不満たらたらなんだろうけど…。


 さて、撮影隊(ハルヒ、みくる、古泉)が体育館に行っている間、長門有希は一人で読書タイム。

 本来ならこんなところを映していても仕方ないんだが、ここが今回の目玉の一つだと言ってもいいぐらいにネタが仕込まれている。

 とは言ってもここに居る長門有希が何かをするというわけではなく、それどころか今回長門有希は、出番がかなりあったのに一言も喋らず、エンドロールに名前を載せないという快挙(?)を成し遂げた。凄いぞ長門有希。あまり喋らないヤツだとは思っていたが、まさかここまでとは…。

 しかしこの部分、多少音量を上げないことには聞き取れないようで、バックで色々言ってるのに気づかず、ただ長門有希が本を読んでるだけだと思った人もいたらしい。

 そら確かに「長門有希って本を読むのが凄く早いな!」っていうのはあるんだろうけど、さすがにそれだけでこんな長時間同じシーンを続けるわけにはいかない。

 おそらくこのシーンに台本はなく、声優たちが自由にやっていいよ、って言われてるんだろう。まさにアドリブランド*1

 で、このシーンで出てきているセリフを抜き出してみようかと思ったんだけど、すでにhttp://blog.syu-ta.jp/archive/001118.shtml桃月学園blog(2017/2/17、18にぱにぽにだっしゅ!ニコ生一挙放送決定!):【涼宮ハルヒの憂鬱第9話の「長門一人読書シーン」を解析してみる】 - livedoor Blog(ブログ)で取り上げられている(どちらもhttp://www6.ocn.ne.jp/~katoyuu/から)から止めた。

 最初のは、役者やアナウンサーがやる、あまりにも有名な発声練習のあれ。ケンドーコバヤシもネタの中でこれを使っていたことがあったが、これだけをこれだけ長くやるのは珍しいんじゃなかろうか。しかしこんなにふざけてやってたんではあまり発声練習にはならんのでは。まあ懐かしいけどw

 その二個次が、児玉清の物まねをしている博多華丸の物まね。これも細かすぎて伝わらないモノマネ選手権などで有名だからすぐに分かった。

 博多華丸・大吉って、以前爆笑オンエアバトルで何度か見かけて面白いなーって思ってたら、なんか急にソロでやっててびっくりしたんだけど、別にコンビを解散したわけではなかったのね。まあ最近ではコンビでネタをやってるのも見かけるし、まだ解散は無いだろう。ところで博多華丸・大吉って、はてなで日記書いてるんだなー。しらなかった。

 そして、それの…何個か後、北海アイスキャンディーズ。これはもうそのままですな。男の方はともかくとして、静ちゃんのマネをしてる人が妙にうまかった。なんていうか気の抜けたなげやりなしゃべり方がなんとも。「20代はいいのよ」って言って欲しいかも。


 鶴屋さんはけっこう久々に見た気がするなあ。えーっと…自主制作映画と、野球の時と…それ以外にどこで出てたかな。ほんと、元気のいい人だよ。

 しゃべり方もそうだが、動きがかなりデカい。ジェスチャーなんだろうけど、それで何を表しているのかはさっぱりわからない。特に意味はないのかもしれないなあ。


 ところで、ようやっと部室に戻ってきたキョンだけど、部室に居るのは長門有希だけ。ハルヒたちはどこにいるんだと聞かれても首をかしげるだけ。分からない、ってことなんだろうけど、わからんはずないよなあ。直前に鶴屋さんには「あっち」と教えてるんだし。喋ってはないけど。

 知ってるけど教えないんだろう。それは何故か。そう!キョンハルヒの所へ行くと撮影会を中止させてしまうからハルヒの不満が溜まって閉鎖空間が発生してしまうからだね!エブリバ(ry

 と言いたいところだが、長門有希はこう見えてけっこう寂しがり屋なところがあるし、なによりキョンにここに居て欲しかったからあえて教えなかった、ということにしておこう。そうであってくれ。


 まだ、撮影中。みくるがバトンを受け取るの失敗して頭に落とすのは当たり前として、ハルヒが異様にうまいのに驚いた。かなり運動神経がいいみたいだし、ハルヒにとってこれぐらい造作もないことなのかも知れない。ただ、どうせなら放り投げたバトンが、何故かみくるの頭に落ちるという天丼をやってほしかった。


 さて、ここでストーブの位置に注目してみたい。キョンが置いたときにはもう一列扉側に置いてあったのに、いつのまにかキョンのイスがあるのと同じ列に移動している。キョンはずっと寝ていたのだから、これを誰がやったのかというと長門有希しかいない。長門有希も優しいところがあるじゃないか。しかもキョン限定ぽい気がするし。


 そして今回もう一つの、そして最大の目玉がここのシーン。みんなが帰ったにもかかわらずハルヒだけが何故か残っている。部室の鍵を掛けなきゃならないからと言っているが、ハルヒの性格からすれば、人が寝ていようとおかまいなしに「いつまで寝てるのよ!もう帰るわよ!」と言ってたたき起こすであろう事は容易に想像が付く。なのになんでそれをしなかったか。言わずもがな。

 キョンが目を覚ましたときの驚きっぷりや、カーディガンをかけていたこと、そしてなんと言っても「一本あれば十分でしょ」と目をそらしながら差し出す傘。もう他に考えようがないだろう。


 みんなが去ってからそれなりに時間が経っているだろう。その間にビデオやデジカメでキョンの寝顔を撮影していたのかも知れないし、キョンが目を覚ます直前には寝顔を覗き込んでいたんだろう。それもけっこうな近距離で。遠巻きに見ているだけであれば、ハルヒほどの人物がこんなに取り乱すとは考えにくい。もしかしたらこの直前に、前回の予告であったセリフ「お疲れ様、キョン」というのを放っていたのかも知れない。で、それをキョンに聞かれたんじゃないかと思って動揺していた、ということも考えられる。


 そしてカーディガン。もう一つのカーディガンてのはやっぱ長門有希の物だろうと思う。前のシーンで長門有希が本を読み終わって立ち上がっていたから、あれから本を棚へ戻して、キョンにカーディガンをかけて帰ったんじゃなかろうか。いや、本戻してないのか?

 で、諸々あってみんなが帰った後にハルヒがその上からカーディガンをかけたと。もちろんストーブもあるわけだから、カーディガンだって一枚あれば十分なんだろうけど、そんなことは関係なく、ハルヒキョンに自分のカーディガンをかけてあげたかったんだろう。だからと言ってすでにかけてあるカーディガンを引っぺがすのはさすがに悪いと思った結果、こんな不自然な状況になってしまったと。


 それから最後の傘。職員用の傘、ってことだが、備品ということは一本だけしか無いというわけではなかろう。あえて一本しか持ってこなかったことはあの表情が全てを物語っている。

 キョンが傘のことに気づいて「ああ!」って言ったとき、ハルヒが目だけを少し動かしてキョンの方を見るのな。極力キョンの方を見ないようにしてるようにも思うが、やっぱちょっと恥ずかしいんだろうか。

 ともあれ、これがハルヒのやりたかったことなんだろう、ものすごく嬉しそうだ。入れてあげないよ、っていって傘を奪って振り返りざまあっかんべーをするハルヒは、涼宮ハルヒの憂鬱 特設ファンサイトにあるアイコンそのものだ。左右が逆だが。


 もしかして…もしかしなくとも、今回雨が降ったのもハルヒがそう望んだからだろう。キョンと相合い傘で帰りたいと。だからこそ、降水確率10%だったにも関わらず、雨が降ったんだろうと思う。なんせこの世界ではハルヒが神なんだから。

*1:知らなかったんだけど、「アドリブランド」っていうテレビ番組があったのね。ぐぐったら出てきた。でもそれとは関係なし