はい、かしましです。

 このタイトルは実在する鹿縞市というところから来て…ないよねえ。てかたぶん鹿縞市なんてところは存在しない。同じ読みで漢字違いでは存在するみたいだけど。

 やっぱここは「女三人寄ればかしましい」から来てるんだろうと思う。これが諺なのかどうかは分からないが。

 そんなわけで、このアニメ、楽しみにしていたのですね。電撃大王で連載されていて、前から気に入って読んでいたのがアニメ化されるというのをしって小躍りしてしまった。まあ既に6話まで放送されてるんだから今更って感じなんだけど。


 で、このアニメ、ぱっと見、はずむは単なるボクっ娘なのかと思ってしまうが、なんとこいつは元々男だったと言うから驚き。

 それが、やす菜に告白してフラれ、傷心のまま山に登っていたら宇宙船が激突して死んでしまい、宇宙人の不思議なパワー(?)で生き返らせたところが、何故か性別を間違えてしまって女になってしまったと。そういう流れなのです。

 まあ男でもかなり女に近いような人はいるのかもしれないが、1話でのはずむは、容姿はともかくとして(とは言っても容姿もけっこう女っぽかったが)、声はまんま女のものだった。そりゃまあストーリーは女になったはずむを中心に進むわけで、元々女っぽい声だったという設定だろうから、男はずむと女はずむで中の人を変えるようなことはしなかったんだろうけど、どう考えても女の声にしか聞こえなかったなあ。それが残念。


 このやす菜ってのが変な病気を持っていて、物心付いた頃から男を認識できないんだという。実際にそんな病気があるのかどうかは知らないが、男だけが輪郭ぐらいしか見えず、もやがかかったようになっていて、そこらへんにたぶん男の人がいるんだろうなあ、と言うことしか分からないらしい。

 それが理由ではずむを振ったわけだが、女になったんだからその問題は解決。今度はやす菜の方からアプローチを掛けてくるという、喜んでいいのかよくわからない状態になってしまった。

 そこへ、さらに幼なじみのとまりも加わって大騒ぎ。


 なんかねえ、1話目のオープニングでいきなりはずむとやす菜のキスシーンで始まってしまって、「え、いきなりこんなネタバレしてもいいの?」なんて思ったんだけど、原作を知らない人にはこれだけでは何のことか分からないだろうし、知ってる人は分かってるから問題はないのかな。

 結局、その前後がどうなっているのかっていうのは5話で明らかになった。この5話のラストでキスシーンが出てその後のEDテーマに移っていく流れが良かったなあ。

 このED曲自体もかなりいいのですよ。

 これ。ゆうまおって人らしい。知らなかったんだけど、有名な人なのかな?キーワードによれば「2006年1月25日、メジャーデビュー決定!!」ということだから、そうでもないのか。まあいずれにしてもいい曲だ。


 そんな二人のキスシーンを、偶然教室に戻ってきたとまりに見られたからさあ大変。「両思いになれてよかったねえ」と、とまりは二人を祝福する言葉を口にするが、そこでようやくとまりは自分の気持ちに気がついたと言うわけですな。

 そしてとまりもはずむに告白して、めでたくやす菜との三角関係が完成した。


 よくよく考えると、はずむは元々男だったわけで、いくら体は完全無欠の女だとは言っても、心は男のままだろうから、普通の恋愛の形であるはず。でもやっぱりこれは百合関係なのか?そのジャンルに入れていいのかどうかは未だ結論が出ていない、というような話があったらしいが、どうなんだろうねえ。

 とりあえずはずむが元の性別に戻らないのだとすれば百合で片付けられてしまうんだろうが、もしかしたらまた男になったとしたら…。

 とまりは戻った方がいいんだろうが、やす菜は戻ったらきついかもしれないなあ。だってまたはずむの事が見えなくなってしまうかもしれないし。

 でも、はずむが男の時から、やす菜は何故かはずむだけは「のっぺらぼう」の状態ではあるが、他の男と違ってある程度ちゃんと見えていたようだし、しかも女はずむと恋愛状態にあったわけだから、もしかしたら男に戻ってもきちんと人間の形で見えるのかも知れない。

 まだ原作は終わってないし、どうなるか分からんけどねえ。というか原作の方、今すごいことになってるんだけど…。もしかして終わりが近いのだろうか?


 このアニメが1クールで終わってしまうというのはもったいない気がするんだけど、なんかこのアニメの影響か、原作本がすごい売れ行きになっているらしいし、もしかしたらアニメの続編が出るのかもねえ。というか出せ。いや出してください。お願い。