月詠 22話

 このネコミミモードもそろそろ終わりに近づいてきましたですなあ。相変わらずどういう場面で終わらせるのか想像が付かないけど。

 アヴァン。これは…マルミ堂、か?京都だから違うのか。裕美が京都に居たような気がしたからそう思ったんだけど、もう戻ってきてるんかなこれは。ここいらへんで光は、ジェダに邪眼を喰らって眠ってしまっていたような気がするんだけど、もうちょっと後だったかな?

 今回のオープニングの変化は花札のみ。武士、ですかな、これは。しかしなんでかちょんまげがにんじんに…よくわからん。

 で、えーっと、今回は始まりから浄眼の話が出てくるところ辺りまではアニメオリジナルの部分。さらにこの後も少し原作と出てくる順番が違う。原作だと、前回敵を追い払った話が終わったらすぐに耕平は浄眼の持ち主なんだ、という所まで飛んでいる。まあ描かれていないだけでこういうやりとりがあったとしてもおかしくはない。

 まあそれはともかくそのオリジナルな部分。主人がこんなに落ち込んでいるのにそれの影響は全く受けず、相変わらず脳天気丸出しなハイジ。その方が必要以上に落ち込むことがなくて飯野かも知れない。

 しかしこのおにぎり、一口サイズなのはともかく、中に入っているのが八つ橋とは。砕いて混ぜご飯の要領で作っているんだろうか。それとも普通に具として入れてあるのか。それならば梅干しを細かくして入れても同じだと思うんだけど、なぜ八つ橋なのか。京都と言えば、ってことなのかな。

 そいで落ち込む葉月を励まそうと、改まって何かを言おうとした途端、茶を取りに行っていたハイジが戻ってきてヤカンが頭の上に。言葉よりもこんなばかばかしい姿を見てる方が和むのかもね。あまり耕平は口がうまくなさそうだし。

 わざとだろーとハイジに襲いかかろうとしたら、そのヤカンで180度開脚してしまうし。耕平ってばけっこう体がやわらかいのね。やろうと思ってしたことじゃなくてもできてしまうというのは凄い。一応前屈で手のひらがぴたっと下に着くぐらいは曲げられるけど、とてもじゃないがこんな事は出来ない。股が裂けるよ…。
らぶらぶもーど
 仲良きことは良きことかな…とは言うものの、良すぎだなこれは。原作でも「まだ」これほどまでは…。ここまで素直なのはそれはもう葉月ではない。えー…なんだろ。いい例えが浮かばないけどw

 ともかく初期の頃ではこんなのは想像できなかったよなー。前の方がよかったって人もいるんだろうけど、これはこれでけっこういいもんよ?最初からいきなりこれだったらつまらんだろうけど。

 その様子を見ていた成児にハイジが突っかかっていく。なんだろう。この時点でもう成児は敵に少し操られていたというのか。あの変な玉は原作には無かった。次回恐らく敵が再び現れるはずだけども、そこで初めて成児がおかしくなる。そんな話だった。しかしあんなに目立つようなのがめり込んでいて誰も気づかないというのも不思議な話だ。結界でも張ってあるんだろうか?

 ここでようやく耕平の秘密が明かされる。実は耕平は零能力者ではなく、浄眼を持つ、成児なんかは足下にも及ばないような凄い霊能力者だった。そのあまりにも強力な能力が故、世間の目や耕平自身のことを考えて使えないように封印されていたという。その副作用として、普通の人と比べて超鈍感男になってしまっていた。その封印を今回解こうというのだ。

 しかし封印していたとはいえ、鈍感であると言うところを除いて普通の人と全く同じというわけではない。葉月の邪眼は効かないし、血を吸われても隷属しない。「鈍感だから邪眼が効かないんだ」と説明されていたんだけど、そうではなくて封印していても、零にすることはできなかった、ということなんだろうか。封印された後、見えなくとも「ここには何もないよ!」と除霊をしてしまったというのもそこらへんの関係なんだろう。本人には全くそんな意識はないが。

 封印を解けばとんでもない力が使えるようになるが、それを制御できるようになるためには並大抵の精神力が必要となり、下手をすると命を落とすこともある。それを聞いて葉月は心配になるが、耕平の決意は固い。さらに完全に制御できるようになるまで葉月と耕平は会っちゃいかんと。耕平はけっこう落ち着いたもんだが葉月はもう取り乱しまくっとりますな。

 そして封印を解く儀式が行われる。どんなことをしたのかはここでは説明されていないけど、指を目と瞼の間に突っ込んで目玉を取り出し、いじくられた…らしい。とんでもないことをするもんだ。そらー叫ぶのも無理はない。

 で、あまりの痛さに気絶していた耕平が目を覚ますと薫がそこに居た。原作では、ここでようやく薫と話をすることができるようになっていた。口をきけないという設定で、他の人たちとは「心話」で話をしていたんだけど、耕平の能力は封印されてしまっていたため、それが出来なかった。で、ここで封印が解かれたことでようやく薫と話が出来るようになったと。
ケツから手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたろかヴォケー!
 葉月は耕平と会ってはいけないのに薫は会ってもいい。しかも手伝って貰うことがあると。そこらへん納得のいかない葉月は本堂へ向かうが封印があって入れない。

 その途中、中で耕平達は修行をしてるわけだが、なんか同じのを繰り返しすぎてないか。そこまで何度も走り回らなくても…。時間稼ぎのような気がしてならない。や、もっと素直に見んといかんかw

 どうやったら消せるのか見当が付かない。そりゃそうだろう。たとえばある日突然自分に尻尾が生えたとして、それをどうやって動かしたらいいのかわかるわけがない。そんなところかな。

 耕平と会えなくなって三日、これまで楽しかったのは耕平のおかげだと、その回想の中での母の言葉。「あなたに大好きな人や愛する人ができたら、その人とだけは血の契約を結ばないようになさい」と。これは自分の経験からの言葉なんだろうけど、そういう人を下僕にしちゃいかんってことだろう。そうすると悲しいことになると。

 でも、耕平の場合は、まあ葉月は契約しちゃったもん、と言っているけれども、特殊な体質のために隷属はしない。だったら大丈夫なんじゃないのかな?でも、このままでは葉月は吸血鬼だから数百年生きるだろうけど耕平は普通の人間なんだから長く生きたとしても100歳ぐらいなもんだろう。逆にそっちの方が葉月にとってはイヤなんじゃないかと思うんだけどもねえ。どうなんだろう。

 会えないけど差し入れは持って行っている葉月。その時に耕平が気づき、少し話をするんだけども。「お前が居るから頑張ろうって思うんじゃないか。そうだろ、ご主人様」の言葉、原作だと耕平はかなり照れてこのセリフを発していたけど、アニメでは姿が見えない上、声のトーンからしても普通に言っているように思える。これまでずっと奴隷じゃないと言い続けてきたのにここではあえて「ご主人様」と言ってるのに、こんな普通でいいのか。

 そして去ろうとする葉月に対して、これからトイレへ行くから、その時に誰かとすれ違うこともあるだろうと。どんなに言葉をごまかしても「会おうぜ!」と言っていることに変わりはないわけで…。

 結局これがいけなかったわけだが、一体耕平には葉月の何をそんなに恐れているのか、というのが次回の話。

 まあねえ、あまり物事をストレートに言わない弥生の性格が裏目に出たんじゃないかと。どうして会っちゃいけないのかをきちんと説明していれば、「じゃあ会わない方がいいね」と納得しただろうに。だがしかし、この事件がなければ耕平が真に目覚めることはなかったんじゃないか、というのもまた事実。それこそその強大な力に飲み込まれてしまい、最終的には死んでしまったかも。

 しかし今回は思ったほど進まなかったなー。前回を見た時での予想では、次回には耕平が完璧な状態になるかと思ったのに、どうもそれは無理なような。次の次、24話で目覚めそうな。わからないけど。