R.O.D 8話

 末広がりの八話。なんとなくコメンタリに合わせてみた。

 今回はまた学校編。

 学校に…というか図書館に幽霊が出るという話で、何度も本を散らかされるから部長が怒って泊まり込みで見張ったんだけど結局出なくて、しかも風邪ひいて寝込んだもんだから代わりに久ちゃんが捕まえてくれって言われたと、そんなちょっと深刻な話をしているにも係わらず、後ろでは人のメロン食っただの食ってないだのそんな話で盛り上がっているのであります。

 関係ないけどアニタがやってるイスの格好、あれを大阪がやったら絶対ひっくり返るな。びんしょうにはなれない。
あらこのスプーンおいしいわ
 久美よ。意味もなくそんなに何度も何度も食べ物をかき混ぜるな。一緒に来て欲しいなら最初っからそう言えばいいのに。まあそこがこいつの可愛いところではある。

 校則違反だとか暇じゃないとかそんなこと言いつつも久美の落ち込んでいる様子が気になって仕方がない岡原とか言うヤツ。四の五の言っとらんとさっさと告っちまえばいいのに。結局玉砕なわけだが。とりあえずその告白のシーンってのが今回の一番描きたかったところらしい。脚本の人だっけ。なんかコメンタリでそんなこと言ってたような違うような。夜の自販機が描けただけでもう今回は勝ったなと。そんなことらしいですわ。

 ここでは映っていないけど、このスプーンは先の割れているヤツで、そういえば小学校の給食ではこんなスプーンを使っていたなあと、なんか懐かしく思ってしまった。中学の時は給食じゃなくて弁当だった。だもんでちょっと「え?」と思ってしまったんだけど、中学でも給食なところって多いんだろうか。人間どうしても自分を基準に物事を考えてしまうからなあ。

 親としては給食の方がいいみたいだけどね。毎日何を作ろうか考えなくていいし、文句も出ない。費用も下手すりゃ給食の方が安かったり?そこまではわからないけど。まあいいや。
嫌がる人々
 そこへタイミング良くというか悪くと言うかなつめが登場する。ったく親子揃ってややこしい性格してからに。なんでこうもやたらと仕切りたがるかね。確かこいつ、別にみんなに嫌われているわけではないという設定だったような。でも実際こんなやつがいたら嫌われないわけないと思うんだけど…。各地の反応を見てみてもとてもそのようには思えない。コメンタリでも言ってるけどほんとなんだかんだ言いながら付き合いがいいよな。まあ当初の目的から外れてるみたいだけど、それはなつめの責任だ。

 ここでねねねのシーンがあるがそこは飛ばす。あの男め…なーにが先生のファンですだ。ったく。

 放課後の教室。まあアニタが日直で、もう一人の日直が倉田監督なのは誰でも分かるけど、なんでアニタは名前で倉田は名字なんだろうか。ここで「キング」と書かれていたら一瞬誰だか分からなくなるけど…。

 ここで日誌の中に意味不明な文章がある。「校長先生の話は、いつも長くて眠くなる。ロックンロール。」なんのこっちゃ?この字は誰が書いたんだろ。やっぱ斎藤千和かな?綾永版3巻の帯と見比べてみると、そうなような違うような…。両方共に文章が短すぎるから判別のしようがない。斎藤千和の字は「た」に特徴があるからこれが入っていればわかったかもしれないけど。

 こんな日誌を提出されても先生はどうしたらいいか対応に困るだろうけど、「日本語って面倒くさい」と言いながらとりあえず書き終わって階段を下りているとジュニアを発見。こいつが犯人だ!…とはこの時点ではわからんわけだが。

 そのジュニアに「今夜暇?」って、とらえ方によってはちょっとアヤシイようにも思えてしまうが、まあそういうことではない。「ポルターガイストっていうの?最近よく図書館に出るらしいんだ」と続けるが、このセリフの「最近よく〜」の部分がどうしても「さいぎんよく〜」に聞こえてしまう。
べんとーー
 弁当持って出かける直前のアニタ。なんだこのアニタは…異様に可愛いじゃねえか。やたらとでかい…というか長い弁当だし。持って行くの大変だったろうにな。

 またまた飛ばして夜中の学校。やっぱここでも仕切ってる。つーか主役はお前じゃないし。心なしか弁当の丈が縮んでいるように見えるのは気のせいだろうか。

 図書館に集合してポルターガイストの定義を説明するが、原因が解明されてないもんだから結局なんだかよくわからない。

 そんなわけでその得体の知れない物の正体を暴き、そして捕まえるためにスタンバってるわけなんだけど、なんかこれだと「誰かが入り口から入ってくるからそれに対応するため」の配置みたい。相手が人間だったらまだしも、幽霊だったらどっから入ってくるかわからんわけで(実在するしないは別として)、死角だらけというか「しむら うしろー!」な場所がそこかしこにありまくりな感じ。

 アニタは猫なのかなんなのか。棚の上で尺取り虫みたいになってるし。でも30分ぐらいでもうみんな飽きて、アニタは仰向けになって寝っ転がってるし久美は本読んでるしその他大勢は各々好きなことをやりはじめちゃった。そらそうだ。そんなに集中力が続くわけがない。

 出るのかどうだかわからんのを待ってるよりも、この修学旅行の夜みたいな雰囲気を楽しんだ方が得策だし。
「仕方がないから食べて差し上げますわ」「ふふん」
 ここでアニタの持ってきた弁当が役に立つ。これはなんだ…餅?いやそんなに伸びているような描写はないから違うのか。チーズかもしれないが、チーズで腹が膨れるのか?なんかもっとこうおにぎりとかそういうのを想像していたんだけど、さすがにご飯ではなさそうだ。香港出身だからなんかの中華料理っぽい物かも知れないが、こんな形で中華料理っぽい物って何か有るのかな。全然思いつかないや。
 聞き取りづらいが、アニタはここで「ふっ、ふっ、ん。(間)んふーん。」と言っている。前半の「ふっ、ふっ」は物を食べてるときの音、分かりやすい音で書けば「もぐもぐ」。その後の「んふーん」という、ちょっと「してやったり」風味の声(音か?)も聞き逃せない。自分が作った訳じゃあないのにね。

 それよりも、ここでなつめが「仕方ないわね。10分間休憩にしましょ」と発するが、これがアニタの声に聞こえた。「あれ?斎藤千和、声充てる人間違えた?」と思ってしまった。
しーっ
 10分と言ってたくせに、そんな事は忘れてもう一気に宴会ムードに。ジュースが無くなったってんで久美が「自販機で何か買ってくるよ」と言ったのを耳ざとく聞きつけ、一人じゃ危ないだろと言いつつちゃっかり後をつけていく。その前にアニタがついていこうとしたんだけど、千穂が止めちゃった。アニタはこういうの鈍いんかねえ。まあこれまでまともな生活をしてこなかったわけだから、それはそれで仕方ないのかも知れないが。ほいでここの千穂はやけに可愛い。この学校編のキャラってみんな綾永さんが考えたんかな?なんかもー…可愛いわ。

 いつぞやのコメンタリで話されていたと思うんだけど、こんなにクラスの女子全員が可愛いのばっかなんてこと、実際にはあり得ないよなー。クラスに一人いればいい方で、学年に何人か、もしかしたら学校全体で数人ぐらい居る程度のものかもしれない。いやそれは昔の話か?

 なんにせよ、この学校の構成要素は、ほとんどが作り手の願望であるという「妄想中学」なんだからなんでもありだ。

 だいたい現実と同じ設定の物って、見てもあんま楽しくないと思うし。まあそれもモノによると思うけど、少なくともこういう物の場合はね。
ごめんなさい。
 ここでその岡原とかいうヤツが久美に告白してしまうわけだけれども、まあね、コメンタリでそれについて語られてはいるものの、やはりここは触れずにはいられない。なんていうかもう久美が可愛すぎる。声の力もかなりあるとは思うんだけども、このシチュエーションでこんな動きをされたら「もしかして俺いけるんちゃうん」って思ってしまっても仕方ないよ。「前はあんなに仲良かったのに今では嫌われちゃってるんだなあ」と思っていたのがそんなことは無かったと分かって安心して以前のつもりで接しただけなのにと言われたってこりゃ勘違いするって。

 ここでアニタを逃がすことで告白のセリフを出さないようにしてるけど、やっぱ男らしく…というかシンプルに「菱石の事が好きなんだ」ぐらいなんだろうな。

 でも結局想いは伝わ…ったけど、応えてもらえなかったという。

 一方でアニタとジュニアは、なんか木の根本で寝っ転がって、アニタは「あー気持ちいいー」ってまたもやおっさんそのものなセリフ。水泳の北島は、これを見て「チョー気持ちいい!」というセリフを思いついたという。なんて話は聞いたことがない。

 「お化け、捕まえた?」「今日は、出ない気がする」って、出てるし!しかも真横に。まあ一応こいつも人間なわけだけども…。

 そいで久美の方はと言うと、まあ断ったんだけど、その理由ってのが自分はアニタの事が好きなような気がするからってことらしい。おいおい、百合な展開なのかと思いきや、そういう感じでもない。久美も、友達いなかったんかな?それがアニタがガーっと来てバーっとこう仲良くなっちゃって、なんか親友ってこんな感じなのかなあと、そんなことを思ってるのかも知れない。コメンタリの言葉を借りるなら「独占欲」。あくまで友達なんだけど、何よりもアニタにとっての一番の友達でありたい。私と居るときには他の人と話さないで!…とまではさすがにいかんだろうけど、それに近い物があるかも。

 その後のミシェール登場よりも、久美を見つけたときのアニタの表情の方が面白い。そらさっき告白される直前のシーンを見ているわけだからそうなるのも仕方ないが。一方の久美の方は、見られていたなんてことは全然知らないし、アニタを見つけて喜んで走ってくる。ふむむ。アニタは微妙にしどろもどろになっちゃってますな。
ここは幼稚園ですか?
 ミシェールはジュニアを見つけて暴走するんだけど、久美にとっちゃ心穏やかではないよな。「その男、誰なの!?」って。いや別にアニタと久美は付き合ってるわけでもないんだけど、アニタに男が居たんなら私も岡原とそうなっちゃってもよかったのかなあ、なんてことを考えてる様子…でもないな。まあでも、とりあえずジュニアの事がかなり気になっていることは間違いなさそう。好きとか嫌いとかそういうんでなくてね。

 それにしても最後のミシェールの断末魔は凄いな。「ふぎゃ!」って、どっから声出したらそんな音が出るんだか…。蛙が踏みつぶされたかウナギ辺りが絞め殺されたか、そんな時に出そうな音だ。

 アニタとジュニアはどういう関係なのかを聞こうとしてやっぱやめちゃった。ほんとは聞きたいんだろうけどねえ。聞いてどうにかなるようなもんでもないと思うんだけど。

 「みんなと一緒だから」って、その相手というのが岡原+1だったんだけど、よくやるよな。振られたんだぜ。平常心で居られるわけはないと思うんだが…。まあそれはそれとして、アニタは、告白する直前までは見てるもののその結果についてはジュニアが来てしまったから見られなかった。まだ久美からも聞いていないはず。その状態でこの場面を見てしまうと、「ああ、2人は付き合うことになったのかなあ」と思ってしまうわな。それであの表情なんだな。うん。たぶんね。

 そもそもこんな夜中に、しかもこんな大人数で学校に入れるものなのか?宿直の人とか居るだろうに。1人で侵入することすら難しそうなのに、こんな「単に時間が夜なだけだよ」みたく昼と変わりなく出入りが出来るというのもなんか変な話だ。

 弁当を作っただけで全然出番の無かったマギーは、家で指圧をしてたんだな。だけどあの最後の首を「くきっ」ってやったのはどうなんだろう。メガネ光ってるし、あの後「いてーーー!!!」ってなったんじゃないかなあと思うんだけど…。

 で、アニタがさりげなーくバラしちゃった「別の本に隠してあるから」という言葉だけで、これまで全く見つけられなかったのに一瞬にして目的の本を見つけてしまったジュニアは凄い。だってどの本の中に入っているかはわからないわけで、これまでと同じ作業をもう一度やらなきゃなんないのに、運が良いのかなんなのか。

 というわけで今回は「告白して振られちゃったねえ」という話でしたとさ。

 この先、岡原は久美に対してこれまでと同じようにそっけない態度を取ってたんだっけ。どうだったかな…なんかもう忘れてるなー。というかもう学校編はそろそろ終わって鬱展開に入っていったような気がするけど。

 んじゃ。