クッキー

 ブラウザにはクッキー(cookie)と言う物があって、まあこれに関して今更説明するまでもないとは思うが、このクッキーはクライアント側(要するにブラウザ)にデータを残すことが出来る。

 かなり一般的に使われている物で、ショッピングカートが使えるのも、掲示板で毎回名前やメールアドレスなどを書かなくていいのもこのクッキーのおかげだ。もちろんはてなでも使用している。

 もともと、ページを見るときに使われるHTTP*1というのは一回ごとに接続しては切り、また他のデータが必要になれば接続して切る、というのを繰り返している。これではさっき接続してきた人と今接続してきた人が同じであるかどうかが判断出来ない。そこでクッキーを使えば、ブラウザに保存されたクッキーを送信することでどのユーザーがアクセスしてきたかが分かるようになる。

 ちょうど、パソコンなどのユーザーサポートで「お客様番号を教えてください」みたいなものだと思えばわかりやすいだろう。クッキーに「顧客番号」を保存させてそれを送信すれば誰なのかは分かる。

 他にも、バナーで利用されている例もよくある。バナーの画像を引き出せば、どこのページに張ってあるのを見たかが分かる。複数のページにバナーを提供していれば、どこを見て、どこを見ていないのかというのが分かってしまう。

 また、悪意ある人物がセキュリティーホールを利用して、本来ならば見られないはずのクッキーデータを盗み見る事もできるようだ。その方法がどんな物なのかについては分からないが、そのデータの中にメールアドレスや名前、住所等が入っていたとすれば、そこから個人情報が漏れる。まあ大手のサイトでクッキーにそんな情報を入れているところはないと思うが…。

 そんな状況を受けて、だと思うが、IE6ではクッキーの扱いが一部変更されているようだ。

 ちょっと時間がなくなってしまったのでそれについては次回。

*1:HyperTextTransferProtocol