AIR 11話

 というか次回が最終回なのね。区切りが13じゃなくて12ってのが流行ってんのかなあ。

 一人になってしまった観鈴が外に出て、いつもの変なジュースを買っていると晴子が帰ってきた。観鈴を自分の子供にしようと交渉に行ってたのはうまくいったんだろうか。後で両親の許可も得ているというような事を行っているけれども、それも本当なのかどうなのか。まあ聞けばすぐばれるような所でそんな嘘は吐かないとは思うけど。

 晴子の着替えている姿が微妙なアングルで見えてるが、何の色気も感じないのはどういうことか。男が着替えているのとかわらんように見えてしまう。物語を締める上でいなくてはならない人物だけど、まあ担当が違うといったところか。

 現実の世界で、こういう風に「これは病院では治せないから」みたいなことを言っていたら、そんなことは到底信じて貰えないだろうな。もちろん病院で治せない病気というのもあることはあるんだけど、この言い方だとそういうのとはまたちょっと違う感じで。

 恐らく普通はこの晴子のように、何かが気にくわないからこんなことを言っているんだろうと思うはず。この場合、自分の体はもとより晴子の事を心配してのことだろう。実際には晴子には身体的な影響は全くないんだろうけど、晴子も、前に往人がなったような状態になってしまったらイヤだからだろう。どうでもいいけど、この曲のサビが初めてフルで流れたなあ。

 大丈夫だから、という晴子の言葉でガードを解いた観鈴。そして次の日に晴子に髪を切ってもらう。がしかし。慣れないことをしたせいか、日曜大工のようになってしまう。あっちに合わせてこっちを切ったらそっちと長さが合わなくなってしまい、最近ので言うと「ご利用は計画的に」のCMのようになってしまった。これはこれで似合ってるんだけど、とうとう来たなーという気分にもなる。

 その夜の観鈴の言葉、「わたし覚えてるから。お母さんの笑顔」。晴子には意味が分からなかったみたいだけど、観鈴は自分の命がもう残り少ないということを感じ取っているんだろう。もうあと少ししか一緒に居られないけれど、でも絶対に忘れずにいるから、といったような意味だろうか。

 自分は幸いにもそういう状態になったことがないから分からないけど、余命幾ばくもない時っていうのはどういう気持ちなんだろう。やっぱり怖いのか、それとももう諦めてしまえるのか。まだ、そんな事は考えたくないけどね。

 次の日から観鈴がさらにおかしくなってしまう。記憶喪失みたいなことなのか、退行してしまっているのか…。観鈴と晴子の心が近づいたことの弊害と言うことは間違いないと思うけど。

 とうとう敬介が現れた。観鈴の姿を見て、これ以上ここに置いておけないと引き取ろうとするが、晴子は三日だけ待ってくれと言う。確かに三日で一体何が出来るのかというと、そう考えているだけで過ぎてしまい結局何も出来ずに終わってしまいそうではあるけれど…。ともかく最後の悪あがきと思われようがなりふり構わず、なんとしても観鈴を側に置いておきたいという晴子の行動。

 セミ取りおばさん…。うーん、こんなことで観鈴の心が掴めるとは思えないんだが、小さな子供のような状態になっている観鈴から見たら「凄い人」に見えるんだろうか。子供ってそんなもんかねえ。

 あっという間に約束の日。こんなことでどうにかなるとは到底思えないから、観鈴に尋ねることもなく敬介に返そうとする。観鈴を抱いて去っていこうとする敬介だったが、途中で観鈴が目を覚まし、そっちには行きたくない、ママ(晴子だけどな)と一緒に居たいんだと暴れまくる。

 この三日で本当に取り戻せたのか、それともこれまでの記憶が実際には全部消えてしまったのではなくて、一部残っていたのがここえきて少し思い起こしたのか…。

 それは分からないが、観鈴は晴子の元へと戻ってきた。だけどそれはあまりにも短すぎる親子の時間となってしまうのだけれども…。

 ここでもまだ銀色のみ。そしていよいよ次回は最終回。青空が…。とうとう来てしまうのね。


 なんで、こんな終わり方なんやろなあ…。